【浄化槽管理士試験】資格取得のメリットと試験内容を徹底解説!

PR

【浄化槽管理士試験】資格取得のメリットと試験内容を徹底解説!

浄化槽の保守点検には、浄化槽管理士の資格が必要です。資格を取得するには、環境大臣指定の講習を修了するか、浄化槽管理試験に合格する必要があります。

試験前によく寄せられる質問は、以下のとおりです。

  • 浄化槽管理士試験はどのような試験?
  • 浄化槽管理士の資格を取得するメリットはあるの?
  • 浄化槽管理士試験の合格率はどのくらい?

上記の疑問を解決するため、10年以上の経験をもとに詳しく解説します。試験内容や申し込み方法、資格取得のメリットがわかります。

» 浄化槽管理士の年収

浄化槽管理士試験とは?保守点検に必要な国家資格

保守点検に必要な国家資格

浄化槽管理士試験については、以下のポイントを参考にしてください。

  • 浄化槽管理士の役割
  • 浄化槽管理士の責任
  • 浄化槽管理士になるメリット
スポンサーリンク

浄化槽管理士の役割

浄化槽管理士は、浄化槽の保守点検に必要な国家資格で、環境大臣が交付します。役割は以下のとおりです。

浄化槽の点検
定期的な点検を実施し、浄化槽が正常に機能しているか確認します。
トラブルの対応
悪臭や虫の発生、水漏れ、排水不良といったトラブルに対応し、迅速に問題を解決する。
環境保護
浄化槽管理士は、放流水の水質を維持し、環境保護に貢献している。

浄化槽管理士の責任

浄化槽管理士の責任

浄化槽管理士は、資格を持つ方が浄化槽の保守点検業務に従事できる職業です。

浄化槽の点検や調整、修理を行い、顧客の財産と自然環境を守る重要な役割を担っています。

定期的に研修を実施し、新しい技術や知識の習得が求められます。

浄化槽管理士になるメリット

浄化槽管理士の資格は、浄化槽の整備を行う企業や公共施設で需要があり、就職や転職に有利です。資格取得により、保守点検や修理に必要な専門知識が身につきます。

環境問題への関心の高まりや管理士の高齢化に伴い、現場での管理士の需要は増加しています。浄化槽は生活に欠かせないインフラであり、業務が途絶えることはありません

技術管理者や指導者、地方自治体での勤務など、専門性を活かして多様な分野で活躍でき、キャリアの選択肢が広がります。

浄化槽管理士試験の詳細

浄化槽管理士試験の詳細

浄化槽管理士試験の詳細は、以下のとおりです。

  • 試験の概要
  • 受験資格
  • 試験科目・出題範囲
  • 試験形式
  • 受験料・支払い方法

試験の概要

浄化槽管理士試験は、公益財団法人日本環境整備教育センターが実施する、維持管理に携わる人材を認定する試験です。

試験は環境省が所管する国家資格であり、浄化槽管理の専門知識を証明します。

受験資格

受験資格に制限はなく、年齢や性別、国籍に関係なく誰でも受験できます。

試験科目・出題範囲

試験科目・出題範囲

科目ごとの出題内容は以下のとおりです。試験は7科目から計80問が出題されます。

試験科目出題範囲
浄化槽や排水処理施設の必要性浄化槽や排水処理施設が、環境保護や公衆衛生に果たす役割についての解説
浄化槽に関わる水理、生物学浄化槽の水理学的および生物学的な基礎知識に関する内容
浄化槽法の目的と定義浄化槽法の背景、目的、および主要な定義に関する出題
届出関連浄化槽に関する届出の要件や手続きについて
法定検査法定検査の内容や必要性、検査のタイミングについて
罰則浄化槽に関する法令違反に対する罰則について
浄化槽の基本構造浄化槽の構造的な要素と役割に関する説明
浄化槽の機能浄化槽の具体的な機能と原理について
運転と維持管理浄化槽の運転方法と、維持管理の基本的な内容
異常の検知と対応浄化槽の異常を検知する方法と、対応策に関する内容
技術上の基準浄化槽工事における技術基準に関する説明
届出と登録浄化槽工事の届出や登録に関する手続き
工事業者の要件浄化槽工事を行う業者の要件や資格について
建設法との関係浄化槽工事が建設法にどう関連するかについての内容
点検項目と手順浄化槽の点検時に確認すべき項目と手順に関する説明
調整方法浄化槽の適切な動作を確保するための調整方法
修理と対応浄化槽の修理方法や異常時の対応策に関する出題
測定と評価浄化槽の性能を評価するための測定方法について
処理水の測定項目浄化槽の処理水における主要な測定項目についての解説
水質汚濁の原因と影響水質汚濁の原因と、環境に与える影響に関する内容
水質管理の手法水質管理の具体的な方法や技術に関する説明
法規制に関する知識水質管理に関連する法規制についての解説
清掃の目的と手順浄化槽清掃の目的とその具体的な手順に関する内容
清掃の頻度と基準浄化槽の清掃が必要な頻度や基準についての出題
清掃業者の許可と資格清掃業者の許可要件や資格に関する説明
清掃の注意点浄化槽清掃時の注意点や安全管理に関する内容

試験形式

浄化槽管理士試験はマークシート方式です。出題数は合計80問で、午前40問、午後40問がそれぞれ2時間ずつ行われます。

受験料・支払い方法

浄化槽管理士試験の受験料は23,600円で、郵便局や銀行、インターネットバンキングで支払えます。振込手数料は受験者の負担です。

日本環境整備育成センターのホームページから振込用紙をダウンロードして使用できます。詳細は以下の公式サイトをご確認ください。

» 日本環境整備育成センター(外部サイト)

浄化槽管理士試験の申し込み方法

浄化槽管理士試験の申し込み方法

浄化槽管理士試験の申し込み方法は、以下のとおりです。

  • 必要な書類を準備する
  • オンラインで申請する

必要な書類を準備する

申し込みには、以下の書類が必要です。

必要な書類詳細
証明写真の画像6か月以内に撮影した、無帽・正面・上半身・無背景の写真。スマホで申請する場合は、申請時に撮影もできる
振替払込受付証明書郵便局、銀行、インターネットバンキングでの納入が必要
郵便局でのお支払い振替払込請求書兼受領証を申請時に付属する
銀行でのお支払い振込金受取書を申請時に付属する
銀行ATM・インターネットバンキング払込明細票を申請時に付属する

オンラインで申請する

オンラインで申請する

浄化槽管理士試験の申し込み方法は、令和6年よりオンライン申請のみです。オンライン申請については、以下を参考にしてください。

  1. 希望する試験フォームからメールアドレスを登録
  2. 受信したメールのURLからアクセス
  3. 申請情報の入力(証明書類の準備)
  4. 証明書類のアップロード
  5. 入力内容の確認
  6. 受付完了のメールを受信(申請完了)
  7. 後日、受験票のメール受信

詳細は日本環境整備育成センターのホームページに記載されています。詳しくは、以下の公式サイトをご参照ください。

» 日本環境整備育成センター(外部サイト)

浄化槽管理士試験の対策

浄化槽管理士試験の対策

浄化槽管理士試験の対策は以下を参考にしましょう。

  • 学習プランを立てて勉強する
  • 自分に合った教材を選ぶ
  • 過去問題を活用する

学習プランを立てて効率的に勉強する

独学では、200時間以上の学習時間が必要です。長期的な計画を立て、過去問題を繰り返し解き、出題傾向を把握することが重要です。

学習範囲が広く量も多いため、学習動画の活用がおすすめです。試験勉強の全体像を理解するために、以下の動画をご覧ください。

» 浄化槽管理士養成塾(外部サイト)

自分に合った教材を選ぶ

自分に合った教材を選ぶ

公式テキストや信頼できる参考書を選びましょう。「浄化槽管理士講習テキスト」(日本環境整備教育センター販売/通称青本)がおすすめです。

» 日本環境整備教育センター書籍販売(外部サイト)

過去問対策には、オーム社の「6か年全問収録 浄化槽管理士試験完全回答」もおすすめです。過去問を体系的に学習でき、出題傾向の把握に役立ちます。

編集:設備と管理編集部
¥2,750 (2024/09/12 22:56時点 | Amazon調べ)

過去問題を活用する

浄化槽管理士試験の対策には、過去問を繰り返し学習することが大事です。

日本環境整備教育センターの公式サイトでは、過去3年分の試験問題と解答が公開されています。

最新の問題を含めた過去問を活用して、試験対策を行いましょう。

» 日本環境設備教育センター過去問題(外部サイト)

浄化槽管理士試験内容と合格基準

浄化槽管理士試験内容と合格基準

浄化槽管理士試験内容と合格基準は、以下のとおりです。

  • 浄化槽管理士の合格基準
  • 浄化槽管理士試験の合格率
  • 講習の内要
  • 費用の比較

浄化槽管理士の合格基準

浄化槽管理士試験の合格基準は、各科目で一定以上の得点を取得する必要があります。合格ラインは年度によって異なりますが、令和5年度では総合得点66点以上が合格ラインでした。

浄化槽管理士試験の合格率

浄化槽管理士の資格取得方法には2つの選択肢があります。1つは独学で試験に合格する方法、もう1つは指定機関の講習を修了し、考査試験に合格する方法です。

独学での浄化槽管理士試験の合格率は20~30%です。指定機関の講習を修了した場合の合格率は、80~90%と非常に高くなります。

講習の内容

講習の内容

講習では、試験に必要な知識や技術を体系的に学べるため、効率的に学習できます。学習期間は13日間(80時間)で、毎日9時〜17時までです。最終日には考査試験が実施されます。

講師から直接指導を受けられるため、問題に直面した際もすぐに質問でき、理解が深まりやすい環境です。

考査試験に不合格でも、最大5回まで再試験を受けられます。

費用の比較

独学で受験する場合、受験料は23,600円、指定機関の講習を受講する場合は153,400円です。独学か講習か、予算や学習にかけられる期間を考慮して検討しましょう。

浄化槽管理士試験合格後の手続き

浄化槽管理士試験合格後の手続き

浄化槽管理士試験合格後の手続きは、以下を参考にしてください。

  • 必要書類を準備する
  • 浄化槽管理士免状交付の申請をする

必要書類を準備する

合格後の手続きには、以下の書類が必要です。

  • 申請書に必要事項を記入し、2,300円分の収入印紙を貼付する
  • 申請日から6か月以内の戸籍謄本または本籍記載の住民票を用意する
  • 浄化槽管理士試験合格証書のコピーを添付する

浄化槽管理士免状交付の申請をする

必要書類を準備し、浄化槽管理士免状交付の申請を、公益財団法人日本環境設備教育センターに提出します。申請は郵送、直接提出で受け付けています。

免状を取得しなければ正式な資格を得られず、業務に従事できません。

合格後は必ず免状交付を申請しましょう。

まとめ

保守点検に必要な国家資格

浄化槽管理士は、保守点検に必要な国家資格であり、需要が高いです。資格取得後は、キャリアアップや安定した就職など多くのメリットがあります。

取得方法は2つあります。1つは独学で試験に合格する方法、もう1つは指定機関の講習修了後、考査試験に合格する方法です。

試験の合格率は20~30%で、講習は80~90%と高めです。費用も大きく異なるため、予算を考慮し、慎重に検討することが重要です。

試験対策では、過去問題集を中心に、動画解説などを活用しながら試験範囲を把握しましょう。学習範囲が広いため、計画的に取り組むことが重要です。

編集:設備と管理編集部
¥2,750 (2024/09/12 22:56時点 | Amazon調べ)

合格後は、免状申請を行わないと正式な資格が得られず、業務に従事できません。必要書類を揃え、免状申請を必ず行いましょう。

浄化槽管理士資格は、安定した職種である浄化槽管理業務に不可欠であり、今後も需要は高まります。資格を取得すれば、専門性を活かして業務に携われます。試験か講習かを検討し、資格取得を目指しましょう。