フジクリーンCA型浄化槽は構造がコンパクトなため、初めて清掃すると手順がわからず戸惑いがちです。
この記事では浄化槽管理士歴10年以上の私が、フジクリーンCA型浄化槽の清掃手順を写真と動画で紹介します。それぞれの作業の理由や注意点もあわせて解説するので、流れがつかみやすいはずです。
記事を読めば、フジクリーンCA型浄化槽を効率よく清掃する手順がわかります。下の動画でも作業の流れを解説しているので、あわせてご覧ください。
ショート動画はこちらです。
清掃前のフジクリーンCA型|使用1年で汚れがたまった状態
フジクリーンCA型の外観は次の写真のとおりです。

本体の大きさは軽自動車1台分ほどです。使い始めて1年がたち、槽内には汚れが多くたまっています。

次の写真は接触ろ床槽の状態です。

次の写真は沈殿分離槽と嫌気ろ床槽の中の状態です。

1槽目は汚水が最初に流れ込んで汚れをためる役割のため、特に汚れが多くなります。

バルブの調整は次のとおりです。
槽内の水をできるだけとどめておくため、返送水量は少なめに設定しています。この調整で嫌気ろ床槽への負担が軽くなり、詰まりの予防にも役立ちます。

清掃前の準備|手動逆洗で汚泥をはがしておく
清掃時間に余裕があれば、ブロワーを塩ビ管につないで接触ろ材や嫌気ろ材にエアーを送りましょう。


フジクリーンCA型の清掃手順|嫌気ろ床槽から引き抜く

現場の状況にもよりますが、まずは嫌気ろ床槽から引き抜くのがおすすめです。上部にたまった浮遊物やスカムを先に吸い取ると、ろ材の詰まりを防げます。
嫌気ろ床槽を清掃したら、接触槽から汚泥を引き抜いて水分を含ませます。その汚泥を嫌気ろ床槽へ流し込むと、ろ材についた汚れを効率よく落とせるのです。
槽内やマンホールもていねいにブラッシングします。

接触槽の引き抜き後は水張りをしましょう。消毒槽を空のまま放置すると、槽が浮き上がって破損する原因になります。

最後に、汚れがいちばんたまる沈殿分離槽を引き抜きます。汚泥が濃くスカムが固まっているときは、先に槽内の水を吸い取って水位を下げましょう。
水位が下がったら、汚泥を排出しながらスカムを崩して吸い取ると効率よく清掃できます。

清掃後の様子は次の写真をご覧ください。


水張りと仕上げ|水張りは接触ろ床槽から
水張りは接触ろ床槽から始めましょう。
沈殿分離槽から水をためると、散気管からエアーが抜けて槽内が満水になります。水道代のむだも増え、作業の効率も下がってしまいます。

水張りと清掃を終えた外観は次のとおりです。

マンホールの向きを整えたら、必ずマンホールロックを締めましょう。最後にマンホールのまわりを水道水で洗い流して清掃を終えます。

フジクリーンCA型の槽容量|5・7・10人槽
| 型式 | CA-5 | CA-7 | CA-10 |
| 処理対象人員(人) | 5 | 7 | 10 |
| 沈殿分離槽 | 0.317 | 0.447 | 0.635 |
| 嫌気ろ床槽 | 0.600 | 0.842 | 1.208 |
| ピークカット部 | 0.120 | 0.170 | 0.246 |
| 接触ろ床槽 | 0.296 | 0.415 | 0.593 |
| 処理水槽 | 0.165 | 0.228 | 0.326 |
| 消毒槽 | 0.015 | 0.015 | 0.021 |
| 総容量(㎥) | 1.513 | 2.117 | 3.029 |
| 目安重量(kg) | 120 | 150 | 230 |
フジクリーンCA型のブロワー仕様|型式別の圧力と風量
| 型式 | CAB5 | CAB7 | CAB10 |
| 常用圧力 | 15kPa | 15kPa | 18kPa |
| 吐出風量 | 60L/分 | 90L/分 | 110L/分 |
| 吐出口径 | 13A | 13A | 20A |
| 定格電圧 | AC100V | AC100V | AC100V |
| 消費電力(50/60Hz) | 39W | 55W | 75W |
| 定格電流※ | 1.5A | 1.5A | 2A |
| 重量 | 約5kg | 約5kg | 約5.5kg |