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交換した後の古いブロワーを処分するにはどの方法が1番いいの?処分する方法がわからない。処分にかかる費用を教えて。
古いブロワーを処分する方法は複数あり、どれが最適か迷うでしょう。浄化槽管理士として10年以上の経験を持つわたしが、最適な処分方法と費用について説明します。
ブロワーの処分方法や処分にかかる費用、ブロワー購入時のポイントについて理解できます。
ブロワーの仕組み
ブロワーは汚水を撹拌すると同時に、微生物に酸素を供給する装置です。槽内には酸素を必要とする好気性微生物と、酸素を必要としない嫌気性微生物が存在します。
好気性微生物は酸素がないと死滅し、浄化機能が失われるため、ブロワーは欠かせない機器です。家庭用ブロワーには以下の2種類があります。
- ダイアフラム(電磁)式
- ダイアフラム式は振動子に電流を流し、ゴム弁を振動させて槽内に空気を送ります。コストが低いですが、ゴムの消耗が早いため、定期的な交換が必要です。
- ピストン式
- ピストン式はシリンダー内でピストンが往復し、空気を発生・送風します。耐久性と静音性に優れていますが、コストが高く修理が複雑というデメリットがあります。
ピストンブロワーの仕組みは以下の動画をご覧ください。
ブロワーの処分方法
ブロワーの処分方法は以下を参考にしてください。
- 地域ごとのルールを守って処分する
- 保守点検業者に引き取ってもらう
- リサイクル業者に買い取ってもらう
- メルカリに出品する
地域ごとのルールを守って処分する
ブロワーは一般ごみとして処分できず、多くの場合、粗大ごみに分類されます。地域によっては、不燃ごみや燃えないごみとして扱われます。お住まいの地域のごみ分別ルールを確認し、適切に処分しましょう。
保守点検業者に引き取ってもらう
点検時やブロワー交換時に、古くなったブロワーを点検業者に引き取ってもらうことも可能です。点検業者はブロワーの適切な処分方法を把握しているため、手間をかけず安全に処分できます。
リサイクル業者に買い取ってもらう
中古品や傷物でも少しでもお金にしたい場合は、リサイクル業者に買い取ってもらう方法があります。事前に業者に相談し、出張サービスがある場合は現地まで来てもらい見積もりを依頼しましょう。
出張サービスが利用できない場合は、ネットや電話で見積もりを依頼するのがおすすめです。
メルカリに出品する
ブロワーを少しでも高く売るには、メルカリやラクマ、PayPayフリマなどでの出品がおすすめです。アクアリウム用途で使用されることもあり、きれいで正常に動作するブロワーは特に人気です。
フリマサイトは出品手数料がかかりますが、個人同士で取引できるため、ブロワーを高く売れます。
品番や状態(新品・中古)を入力すると相場がわかるため便利です。
ブロワーの処分にかかる費用
ブロワーの処分にかかる費用は以下のとおりです。
- 地域で処分する場合にかかる費用
- 保守点検業者に依頼する場合の費用
- リサイクル業者に依頼する場合の費用
地域で処分する場合にかかる費用
粗大ごみとして収集する場合、ブロワーの処分費用は500円~3,000円ですが、地域によって異なります。具体的な費用や手続きについては、お住まいの地域の役所に問い合わせて確認しましょう。
保守点検業者に依頼する場合の費用
ブロワーの処分を保守点検業者に依頼する際の費用は、具体的に明示されていません。ブロワー交換時に古いブロワーを無料で引き取ってくれる業者は多く存在します。
保守点検を依頼する際に、ブロワーの処分についても問い合わせてみましょう。
リサイクル業者に依頼する場合の費用
ブロワーをリサイクル業者に処分依頼する場合は、見積もりを取り、買取が難しい場合は処分を依頼しましょう。
近くのリサイクル業者に持ち込む方法や、ネット上で無料処分を行っているショップもあります。
ネットでの処分では送料が自己負担になるため、事前に確認しておきましょう。
ブロワーの修理や交換にかかる費用
ブロワーの修理交換にかかる費用は以下のとおりです。
- 修理にかかる費用
- 新規交換にかかる費用
修理にかかる費用
修理にかかる費用は以下の表を参考にしてください。
型式 | 修理費用 |
ダイヤフラム式 | ゴムの破損や消耗による修理が多く、修理費用は1〜2万円 |
ピストン式 | 耐久性が高く故障リスクは低い。故障時は新規交換となり、費用は2〜10万円 |
新規交換にかかる費用
故障が再発する場合やブロワー本体が破損している場合は、新規交換が必要です。ブロワーの交換費用は、型式によって異なりますが、2~10万円が目安です。
ブロワー購入時のポイント
ブロワー購入時のポイントは以下を参考にしてください。
- 浄化槽の型式に合ったブロワーを選ぶ
- 耐久性やメンテナンスしやすさで選ぶ
- 保証期間が長いか確認する
浄化槽の型式に合ったブロワーを選ぶ
浄化槽には、合併処理浄化槽と単独浄化槽があり、それぞれに適した風量が異なります。合併処理浄化槽では60~80ℓ、単独浄化槽では40~60ℓのブロワーが適しています。
ブロワーには1口タイプと2口タイプがあり、2口タイプを使用している場合、1口タイプは取り付けできません。
- 1口タイプブロワー
- 単独浄化槽や合併浄化槽で使用されます。
- 2口タイプブロワー
- 合併処理浄化槽で使用される配管を通じて逆洗を行います。逆洗は、ろ過とは逆の方向に空気を送り込み、ろ材にたまった汚れを除去し、ろ過機能を回復させます。
新しいブロワーに買い替える際は、ブロワーの風量や型番を確認し、互換性があるかを確認してください。購入時は、風量やタイプ、メーカーの互換性に合ったブロワーを選びましょう。
耐久性やメンテナンスしやすさで選ぶ
ブロワーは24時間稼働し、寿命は約5~10年とされています。購入時は耐久性やメンテナンスのしやすさが重要なポイントです。
- メンテナンスのしやすさはダイヤフラム
- ダイヤフラム式のブロワーは、メンテナンスが簡単で、購入コストも低いことが特徴です。ゴムが消耗しやすいため、定期的な交換が推奨されています。
- 耐久性を重視するならピストン方式
- ピストン式は、ダイヤフラム式に比べて購入コストは高いものの、耐久性に優れ、長期間安定して使用できます。
保証期間が長いか確認する
ブロワーの保証期間は一般的に1年ですが、メーカーによっては2年保証や1年未満の場合もあります。購入前に必ず確認し、保証書は大切に保管しましょう。
保証書を紛失すると、保証期間内でも保証は受けられません。
ブロワーを長持ちさせる方法
ブロワーを長持ちさせる方法は以下を参考にしてください。
- 定期的な清掃と保守点検を実施する
- メンテナンスによりトラブルを予防する
定期的な清掃と保守点検を実施する
ダイヤフラム式やピストン式でも、ブロワーには定期的な清掃と保守点検が必要です。故障の早期発見が可能になります。
定期的に風量や圧力の確認、詰まりや異常音がないかをチェックし、周囲の清掃も行いましょう。
フィルター交換などブロワー内部のメンテナンスを行う際は、必ず電源を切ってから作業してください。
メンテナンスによりトラブルを予防する
正しいメンテナンスを行うことで、ブロワーの寿命を延ばし、トラブルを予防できます。ブロワーの性能を維持することで、浄化槽全体の性能を最大限に引き出し、大きな故障を防げます。
簡単な点検や清掃は素人でも可能です。ただ、ブロワーには多くの種類やモデルがあり、複雑な部品も含まれます。
工具が必要な場合や、誤った取り扱いによる感電の危険性もあるため、専門業者に依頼をおすすめします。
まとめ
ブロワーの処分方法は以下の4つを参考にしてください。
- 粗大ごみとして処分する
- 点検業者に引き取ってもらう
- リサイクル業者に買い取ってもらう
- フリマアプリで出品する
粗大ごみとして処分する場合、費用が発生します。ブロワー交換時には、点検業者に無料で引き取ってもらえるか確認し、可能であれば依頼しましょう。
使用可能なブロワーであれば、リサイクル業者に査定を依頼するのがおすすめです。フリマアプリで同様の商品価格を確認し、売れそうであれば出品も一つの選択肢です。
ブロワーは浄化槽にとって重要な装置で、交換や修理に高額な費用がかかります。定期的な保守点検を行い、トラブルを防ぎ、寿命を延ばしましょう。