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「浄化槽から臭いがする」「ブロワーの音が止まっている」そんな経験はありませんか。ブロワーの故障を放置すると、汚水を処理できなくなります。周りの環境も汚してしまいます。
この記事では、故障時の対処法やブロワーの選び方、交換手順について解説します。正しい知識があれば、故障したときも落ち着いて対応できます。
ブロワーが止まると悪臭が出たり、周りの環境に悪い影響が出たりします。慌てず動けるように、必要な知識を身につけておきましょう。
故障したブロワーを放置するリスク

故障したブロワーを放置すると、次のような問題が起こります。
- 槽の中の微生物が死んでしまう
- 汚水を処理できなくなり悪臭が出る
- 処理した水が汚れて環境に悪い影響が出る
槽の中の微生物が死んでしまう
ブロワーは、槽の中の配管を通して微生物に空気を送る機械です。
汚れを分解する好気性微生物は、空気がないと生きられません。空気が止まると微生物が死んでしまい、汚水を処理できなくなります。
汚水を処理できなくなり悪臭が出る
- 微生物の活動停止
- ブロワーが故障して空気が止まると、好気性微生物の働きが弱まる
- 有機物の分解不足
- 微生物の働きが弱まると汚れを分解しきれず、汚水を処理できなくなる
分解されずに残った汚れは腐って、悪臭のもとになります。
処理した水が汚れて環境に悪い影響が出る
処理しきれない水が川や海に流れると、水の中の酸素が減ります。魚などの生き物にも悪い影響が出ます。
窒素やリンが取り除かれないまま流れると、川や海で藻が増えすぎる原因にもなります。
処理しきれない汚水が地面にしみこむと、地下水も汚してしまいます。
ブロワーが故障したときの対処法

ブロワーが故障したときは、次の順番で対処します。
- ブロワーが故障した原因を調べる
- 手に負えないときは管理業者に依頼する
まずは故障の原因を調べる
ブロワーが故障する主な原因は次のとおりです。
- ダイヤフラムの破損
- ピストンやロッドの摩耗
- コイルの経年劣化や過負荷
- 配線の断線
- パッキンの劣化
- 保護スイッチの故障
電源まわりや配線は自分でも確かめられます。ダイヤフラムやコイルの不具合は分解が必要なので、無理に触らず次の方法に進みましょう。
手に負えないときは管理業者に依頼する
管理業者はブロワーの構造に詳しく、原因を調べるところから修理まで素早く対応してくれます。
早めに頼めば、トラブルが長引くのを防げます。
ブロワーの故障は環境への悪影響につながります。できるだけ早く対応しましょう。
浄化槽ブロワーの選び方

ブロワーを選ぶときのポイントは2つです。
- 浄化槽の型式に合うブロワーを選ぶ
- 信頼できるメーカーを選ぶ
浄化槽の型式に合うブロワーを選ぶ

浄化槽に合ったブロワーを選ぶことは、浄化槽を長持ちさせるために欠かせません。
ブロワーには空気の出口が1つの1口タイプと、逆洗と散気を切り替える2口タイプがあります。
風量や1口・2口の仕様を確認し、浄化槽の型式に合ったブロワーを選びましょう。
信頼できるメーカーを選ぶ
長年の実績があり、業界で評判の良いメーカーから選ぶのが基本です。
質の高い素材と技術を使うメーカーの製品は、長持ちして性能も安定しています。
環境基準を満たした製品なら、安心して長く使えます。おすすめのメーカーは次の3社です。
- フジクリーン工業
- 日東工器
- 安永エアポンプ株式会社
故障したブロワーの交換手順

ブロワーは次の手順で交換します。
- 新しいブロワーの準備
- 購入前に、風量が浄化槽の仕様に合っているかを必ず確かめる
- 電源の切断
- 作業前に必ずブロワーの電源を切る。感電や誤作動を防ぐため
- 古いブロワーの取り外し
- 配管と電源コードを外し、固定しているバンドをゆるめて本体を取り外す
- 新しいブロワーの取り付け
- 新しいブロワーを元の位置に置き、配管と電源コードをつなぐ。空気漏れがないかも確かめる
- 電源の接続と試運転
- 電源を入れて試運転し、変な音や振動がないか確かめる
- 最終確認と調整
- 動きを確かめ、必要があれば調整する。問題がなければ交換は完了
ブロワーのメンテナンスポイント

ブロワーのメンテナンスで大切なことは次の2つです。
- 定期的に点検と清掃をする
- ブロワーの寿命を延ばすコツ
定期的に点検と清掃をする

ブロワーは定期的に点検と清掃をしましょう。点検する場所は次の表のとおりです。
| 点検箇所 | 詳細 |
| フィルターの目詰まり確認と清掃 | 目詰まりがないか確かめ、汚れていたら掃除する。目詰まりすると風量が落ちる |
| 異音や振動の確認 | 変な音や振動が出ていないか確かめる。出ていれば内部の部品が傷んでいるサイン |
| 風量の確認 | 十分な風量が出ているか確かめる。風量が足りないと微生物に空気が届かず、浄化槽の働きが落ちる |
| ダイヤフラムの状態確認 | ひび割れや傷みがないか確かめる。傷んでいたら交換する |
| 電源コードや配線の確認 | コードや配線に傷や断線がないか確かめる。タイマー付きなら試運転で動きを確かめる |
ブロワーの寿命を延ばすコツ
ブロワーを長持ちさせるには、置き場所と部品の交換がポイントです。雨や直射日光が当たらず、風通しのよい場所に置きましょう。
問題が見つかったときは、早めに修理や交換をすることが大切です。
ブロワーの故障に関するよくある質問

ブロワーの故障について、よくある質問に答えます。
- ブロワーの修理は自分でできる?
- ブロワーの新規交換費用は?
- 故障したブロワーの処分方法は?
ブロワーの修理は自分でできる?
ブロワーの修理は自分で行うこともできます。ただし、ブロワーの構造や動く仕組みについての基本的な知識が必要です。
安全に確実に直したいなら、専門業者に頼むのもひとつの方法です。
次の動画ではブロワーの修理方法を解説しているので、参考にしてみてください。
ブロワーの新規交換費用は?
風量や型式、依頼先の業者によって費用は変わります。
業者に頼んだ場合の目安は、5人槽の単独処理浄化槽は約2万円、5人槽の合併処理浄化槽は約5万円です。
故障したブロワーの処分方法は?
ブロワーを交換するときは、点検業者が古いブロワーを引き取ってくれます。
まとめ:ブロワーの故障は早く見つけて早く対応しよう

ブロワーが故障すると浄化槽は汚水を処理できなくなり、環境にも悪い影響が出ます。
浄化槽を安心して使うには、定期的なメンテナンスと故障したときの素早い対応が欠かせません。
ブロワーの選び方と交換手順を知っておけば、トラブルを防いで浄化槽を長持ちさせられます。
故障したときはこの記事の対処法を参考にして、必要なら専門業者へ相談しましょう。