ブロワーについて PR

【浄化槽ブロワーの役割と重要性】清潔な水環境の維持に欠かせない必須の機械!

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この記事でわかること
  • ブロワーの役割と重要性について
  • ブロワーが故障する前兆とは?
  • 故障したブロワーは自分で交換できる?
  • ブロワーの処分方法

浄化槽は、下水道がまだ整備されていない地域において、排水処理に重要な「汚水浄化処理施設」です。

その中でも主要な役割を果たすのが「ブロワー」です。ブロワーは浄化槽の機能を維持する上で中心的な存在となっています。

浄化槽本体は敷地内に埋設され、目立つことは少ないのに対し、ブロワーは地上に設置されます。

ブロワーの主な役割は、配管や槽内の微生物に酸素を供給し、有機物の分解や浄化作用を活性化することです。

これにより有機物が効率よく分解され、浄化効果が向上します。これは環境への負荷を軽減する大切な役割となります。

ブロワーの「風量と圧力は極めて重要で、定期的な点検が必要」です。

ブロワーに異常や老朽化が見られた場合、すぐに修理や交換を行うことで、浄化槽の機能を保つことが可能です。

本記事では、浄化槽の核となるブロワーについて、詳細に解説します。

最後までお読みいただくことで、ブロワーの重要性や異常時の対応策について詳しく理解することができます。

浄化槽基礎知識詳細はコチラ

浄化槽の心臓部、ブロワーの機能解説!

ブロワーは「槽内の微生物への酸素供給」の重要な役割を果たしています。

浄化槽の機能は微生物の活動に大きく依存しているため、微生物が健康に活動を続けるには、適切なエアー供給が必要です。

ブロワーが停止すると、微生物の酸素供給が不足し、浄化槽の性能が低下してしまうのです。

さらに、槽内の「ニオイの抑制」「詰まり予防」にも寄与しています。

酸素供給と水の循環は、ニオイの発生を減少させ、排水の流れをスムーズに保つ助けとなります。

ブロワーは外部に設置されているため、さまざまな要素により故障する可能性も考えられます。

持続的な性能を確保するためには、定期的なメンテナンスが必須です。

ブロワーの寿命は?故障する主な原因

ブロワーは24時間、連続的動作しています。寿命は設置環境によりますが、おおよそ「7〜8年程度」となります。

一見長持ちするように思われるかもしれませんが、ブロワーも他の家電製品同様、消耗品ということを忘れてはいけません。

故障の主な原因は、ゴム製の弁である「ダイヤフラムの劣化」です。

ダイヤフラムはゴム製であるため、ブロワーの内部熱や外部環境の雨風などの影響により、時間とともに劣化していきます。

槽内を清潔に保つ方法と重要なポイント

ブロワーから供給される空気は、槽内の微生物の生命を支える重要な要素です。

槽内に存在する「好気性微生物」は、供給される酸素を利用して汚水を分解します。

もしブロワーからの空気供給が停止すると、好気性微生物は生存できず、浄化槽の機能が停止します。

その結果、分解が滞り蓄積された汚水からニオイが発生し、さらに水質も悪化します。

ブロワーが正常に作動していることにより、槽内は清潔な状態が保たれニオイのない快適な日常生活が守られています。

ブロワーの動作確認に必要な項目

浄化槽管理士は、定期的な保守点検の中で、ブロワーの正常な機能を確認し、清掃を行います。

ブロワーの点検では、以下の項目に異常がないかをチェックします。

ブロワー点検項目

  • フィルターが目詰まりしていないか
  • タイマー付きの場合、機能しているか試運転
  • 適切な風量が出ているかを確認
  • ブロワーから異音や振動がないかを確認
  • ダイヤフラム(ゴム弁)に亀裂や劣化がないかを確認
  • 電源コードや配線にダメージや断線がないかを確認

ブロワー故障のサイン!ニオイや異音の原因

浄化槽から「ニオイや異音が発生」する場合、原因としてブロワーの不具合が挙げられます。

実際、「浄化槽のトラブルの多くは、ブロワーの故障」が原因です。

浄化槽の機能が停止すると、日常生活に影響を及ぼします。

適切な対処を行うために以下の記事を参考にしてください。

ニオイの原因、対処方法はコチラ

ブロワーの故障を見逃さないポイント3選!

ブロワーからのSOSを見逃さないために、3つのポイントを紹介します。

  • 音が全くしない
  • 異音や大きな音がする
  • ゴム足が摩耗してなくなっている

ブロワーから異音が聞こえる?

ブロワーは運転中微かに「振動音が発生」しています。

ブロワーから「通常とは違う音が聞こえる場合」は、故障の可能性が考えられます。

ブロワーは長時間連続運転しているため、経年劣化により故障が生じる可能性が高いです。

部品の交換で問題が解決できる場合もあり、その方が新規交換よりもコストを抑えることが可能です。

異常を感じた際は管理会社に相談しましょう。

無音状態のブロワーは危険信号?

ブロワーが停止すると、音がしなくなります。

最初に、電源コードが正しく接続されているかを確認しましょう。

電源コードが抜け落ちていると、ブロワーが停止していることに気づかない可能性があります。

地面との共鳴を防ぐ方法と対策

ゴム足がない状態や適切な設置場所にない場合、ブロワーが地面と共鳴し、騒音を引き起こすことがあります。

そのような状況に遭遇した際は、まずはブロワーを軽く手で抑えてみたり、位置を微調整してみてください。

もし、位置をずらすことで音が静まるようであれば、ブロワーの振動が地面と「共鳴」し、騒音を生じている可能性が高いです。

共鳴による騒音問題を解消するため、以下の手順を試してみてください。

  1. ブロワー周りの清掃を行い、落ち葉やゴミの接触を確認する
  2. 防音マットをブロワーの下に敷くことで、振動を抑えられる
  3. 電源コードがブロワーに触れている可能性があるので、整理すること

上記の方法で問題が解決しない場合は、内部部品が故障している可能性があります。

壊れたブロワーの使用は要注意!

ブロワーが正常に動かないと、槽内の微生物が死滅し、汚水の浄化が停止します。

これにより、不快なニオイが発生し、日常生活に影響が出ることがあります。

さらに、未処理の排水が自然環境に放流されると、川や海の汚染を引き起こし、地球環境への悪影響が懸念されます。

また、故障した浄化槽を修理せずに使用することは「浄化槽法」に違反し、罰則の対象となる可能性があります。

浄化槽管理者に関わる違反行為とその罰則は次の通りです。

保守点検や清掃が定められた基準に従って行われていない場合、都道府県知事から改善措置や使用停止の命令が出されたにもかかわらず、この命令に違反した場合、6ヶ月以下の懲役または100万円以下の罰金が科されます。

引用元:環境庁

ブロワー故障の前兆!具体的な状況と対処法

ブロワーの故障の兆候を見つけた場合、適切な対処が必要です。

以下、状況別の対処方法を解説します。

ブロワーが異常に熱くなっている場合

  • 高温に注意し、火傷を避けるために手袋を使用する
  • 購入して間もない場合は、保証内容を確認する

ブロワーから異常な音がする場合

  • まず電源を切り、ブロワーを停止させる
  • 管理業者に相談し、修理や交換の必要性を確認する

ブロワーが全く動かない場合

  • 電源コードの接続やコンセントの電源を確認する
  • 故障の可能性があるため、管理業者に連絡し、修理や交換の手続きを検討する

以上が、ブロワー故障に対する状況別の対処方法の解説です。

安全を確保しながら的確な対処を行うことが重要です。

1:ブロワーが動いていない場合

まず、電源コードがしっかり接続されているかを確認してください。もしコードが抜けている場合は、しっかりとコンセントに差し込みましょう。

電源コードが確実に接続されているにも関わらず、ブロワーが動かない場合は、ブレーカーが落ちていないかを確認してください。

また、停電が発生していて電気が止まっている可能性も考えられます。

周囲の電源や他の電化製品の動作を確認し、停電の有無を確かめてください。

上記の操作を行ってもブロワーが動かない場合は、故障している可能性が高いです。

2:空気が弱い、空気が漏れている場合

シューシューと空気が漏れているような音がする場合、吐出口に接続されている「ゴムホースや内部部品であるビルトインチューブの劣化」が原因と考えられます。

このような場合、新しいゴムホースやビルトインチューブに交換することで、空気の漏れを防げます。

ゴムホースとビルトインチューブの詳細については、以下の記事で解説しています。

【浄化槽ブロワーの音】が気になる方必見!振動音の原因と対処方法解説!浄化槽の重要な要素であるブロワーには、部品の劣化によって異音が発生することがあります。異音が気になる場合、修理や部品の交換が必要となることもありますが、それにはメリットとデメリットがあります。 修理や部品交換のメリットとしては、異音の解消や正常な動作の回復が挙げられます。異音がなくなることで、浄化槽の運転時に快適な環境を保つことができます。また、部品の交換によって、ブロワーの寿命を延ばすことも可能です。 一方で、修理や部品交換にはデメリットもあります。まず、費用がかかることが挙げられます。修理や部品の交換には費用が必要であり、予算の範囲内で対応する必要があります。また、修理や部品交換には時間がかかることも考慮しなければなりません。ブロワーが修理や交換中の間、浄化槽の機能が停止する可能性があります。...

ブロワーの選び方と購入方法!

ブロワーを選ぶ際、最も重要なのは「風量」の確認です。

風量はブロワーの本体ラベルや取扱説明書に明記されています。浄化槽の型式に合わせて、適切な風量のブロワーを選択することが必須です。

お客様の中に、自らブロワーを購入して取り付けることがあります。

価格が安い商品は見た目が似ていても風量が不足していることがあります。選ぶ際は、必ず風量を確認してください。

風量が不足すると、浄化槽の処理が不十分となり、ニオイや水質の悪化の原因となります。

また、ブロワーには「一口」と「二口」の2つのタイプがあります。ご自宅の浄化槽の型式に合わせて選ぶことが大切です。

二口の場合、それぞれに「散気」「逆洗」の役割があり、メーカーによって配置が異なるので、同じ配置のタイプを選ぶようにしましょう。

ブロワーはホームセンターやAmazon、楽天などのネット通販でも購入可能です。

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ブロワー交換方法【3ステップ】

最初に、作業の安全を確保するために、古いブロワーの電源コードを抜きます。

電源コードを抜く際には、コード部分を強引に引っ張ることは避けてください。

電源コードが容易に抜けない場合、「コンセントがロックされている」可能性があります。

コンセントのプラグ部分をしっかりと握り、左に半回転させてみてください。

半回転の動作により、電源コードが簡単に外れるようになります。

ロック機能は、屋外で使用する際に電源コードが誤って抜け落ちないようにするための機能です。

Step2:古いブロワーのゴムチューブを確認

まず、電源を切り、その後古いブロワーのゴムチューブを取り外します。

チューブが固定されている止めクリップは、手で挟むだけで簡単に外せます。

ただし、ゴムホースは密着しているため、少々取り外しが難しい場合があります。

その場合、プライヤーなどの工具を使用し、ゴムホースを掴むとスムーズに取り外すことができます。

具体的な方法については、以下の動画をご参照ください。

Step3:ゴムチューブを接続し電源を入れる

新しいブロワーを設置する際は、まずゴムチューブを配管に接続します。

ゴムチューブの接続が完了したら、電源を接続し作業は終了です。

一般家庭用のブロワーは重さが約4〜6キログラム程度あるため、取り扱い時には落下させないよう十分注意してください。

修理か交換に迷ったらプロに相談!

ブロワーが故障していると感じた場合でも、内部構造は複雑です。

具体的な原因の特定は難しく、誤った手順で内部部品を破損させるリスクもあります。

その結果、部品の交換が必要となることも考えられます。

故障の原因や修理方法に自信がない場合は、専門知識を持つ管理会社に相談することをおすすめします。

専門家による正確な診断と適切な修理で、ブロワーの問題は解決し、浄化槽の機能も維持されます。

ブロワーの処分方法!

ブロワーを購入した店舗では、故障したブロワーの回収サービスを提供していることがあります。

これらのサービスは多くの場合無料であり、故障したブロワーを適切に処理するための良い選択肢となるでしょう。

インターネットで購入した場合も、購入時に回収サービスを申し込むことが可能です。

また、ホームセンターや大型電器店でも無料で引き取ってくれることがありますが、条件が指定されることがあります。

例えば、「購入した店舗でのみ有効」といった条件や、「故障したブロワーを持参する」といった条件が存在します。

スマートなゴミ処分方法!

ブロワーは「小型家電」として扱われますが、自治体によっては回収方法が異なることもあります。

地域のリサイクルセンターに問い合わせ、ブロワーの処分方法について尋ねることも有益です。

廃棄物の処理方法や処分にかかる費用は、地域によって異なるため、お住まいの地域の役所に具体的な情報を尋ねましょう。

手間いらず!交換依頼した業者に引き取ってもらう!

浄化槽管理業者にブロワーの交換を依頼する場合、作業完了後に業者に直接引き取ってもらうのが最も手軽な方法です。

管理業者は適切な方法でブロワーを処分するので、安心してお任せいただけます。

まとめ

浄化槽は日々の生活を支える上で非常に重要な役割を果たしており、正常な運用にはブロワーの適切な動作が欠かせません。

定期的な「ブロワーの動作確認は、浄化槽の安定した運用に不可欠」です。

  • ブロワーは浄化槽にとって心臓部分で、空気供給により浄化が行われる
  • 故障の主要因はブロワーで、異音や異臭が警告サイン
  • ブロワーの交換はDIY可能だが、慎重に行うこと
  • 古いブロワーは無料引き取りサービスがある
  • ブロワーの状態は確認が容易

もし不安や疑問がありましたら、お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。

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浄化槽業10年以上。現在は浄化槽管理士として活動中!SNSを通じてこの分野の知識や情報を共有しています。浄化槽は下水道が整備されていない地域の汚水処理施設で、微生物の働きによって汚水を浄化し、河川に放流するシステムです。しかし、適切な維持管理がされていないと浄化機能は低下します。この大切な維持管理は、管理士、清掃員、検査員、そして浄化槽の持ち主である管理者が協力して実施します。浄化槽の正しい管理の方法と重要性について、多くの人々に理解してもらいたいと願っています。 また、浄化槽のことを理解することで、浄化槽管理が好きになれます。
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