
ハウステックハイバッキーKRS型浄化槽の清掃を行いました。本記事では、清掃が必要な状態やブロワーの仕様、総容量について解説します。
清掃が必要な状態は、以下のとおりです。
- 沈殿分離槽の堆積汚泥が底部で70cm以上が目安
- 嫌気ろ床槽の堆積汚泥が底部で30cm以上が目安
条件が全て満たされた場合は、清掃を実施しましょう。
油など微生物に有害な物質が流入し回復が見込めない場合も、同様に清掃が必要です。全量引き抜きの対象は、沈殿分離槽と嫌気ろ床槽です。
KRS型のフロー

5人槽・7人槽の容量
5人槽・7人槽の容量は、以下のとおりです。
5人槽(m³) | 7人槽(m³) | |
沈殿分離槽 | 0.245 | 0.343 |
嫌気ろ床槽 | 0.563 | 0.789 |
ピークカット部 | 0.112 | 0.157 |
接触ばっ気槽 | 0.290 | 0.406 |
沈殿槽 | 0.170 | 0.238 |
消毒槽 | 0.011 | 0.015 |
合計 | 1.391 | 1.948 |
ブロワーは1口で省エネ
空気量を削減し、ブロワーの消費電力を抑えています。ブロワーは1口タイプです。5人槽・7人槽の違いは、以下のとおりです。
5人槽 | 7人槽 | |
風量 | 50ℓ | 90ℓ |
消費電力 | 27W | 42W |
常用圧力 | 12kPa | 12kPa |
定格電圧 | 100V | 100V |
放流先への接続性が向上
放流管底が浅いため、放流ポンプ槽を使用せずに側溝へ直接接続できます。配置レイアウトの自由度も広がりました。
側溝の深さが浅い場合でも接続できるため、放流ポンプ槽の付帯率が低減します。
清掃前の槽内の状態


清掃開始



清掃後の槽内

