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ブロワーは浄化槽の中の微生物の働きを助ける機械です。水をきれいに保つために欠かせません。
この記事では、ブロワーの役割や種類、選び方やメンテナンス方法について解説します。
交換時期の目安や処分方法もあわせて紹介します。ブロワーの性能を引き出し、長く使い続けるための参考にしてください。
浄化槽の働きを保つために、日頃からブロワーをきちんと管理しましょう。
浄化槽ブロワーとは|槽内に空気を送り込む機械

ブロワーは槽内に空気を送り込み、微生物の働きを活発にする機械です。
空気をもらった微生物が汚れを分解して、水をきれいに保ちます。ブロワーが止まると微生物は弱り、汚水をきれいにできなくなります。
空気の力で水を循環させたり、汚泥を返送・移送したりする役割もあります。
浄化槽ブロワーの種類は3タイプ

浄化槽ブロワーの主な種類は次の3つです。
- ダイアフラム方式
- ピストン方式
- オイル式ブロワー
ダイアフラム方式(電磁式ブロワー)

ダイアフラム方式は次のような仕組みで動きます。
- 基本構造
- ダイアフラム弁は、膜のようなゴム(ダイアフラム)で空気の流れを調節する部品です。
- 動作原理
- ダイアフラムが1秒間に約50〜60回振動して、槽内に空気を送り込みます。
- 電磁駆動式の仕組み
- コイルに電流が流れると磁力が生まれます。その力でダイアフラムが振動し、空気を押し出します。
- 騒音対策
- ダイアフラムの振動音(脈動)を抑える構造で、音を小さくしています。
- メンテナンス
- ダイアフラムは消耗品です。劣化すると性能が落ちるので、定期的に交換します。
このようにダイアフラム方式は、磁力で動くロッドとダイアフラム弁で空気を送り出し、微生物に酸素を届けます。
ピストン方式

ピストン方式のブロワーは、ピストンの往復運動で空気を送り込みます。日東工器のブロワーはピストン方式を採用しています。
オイル式ブロワー

オイル式ブロワーには、ロータリーブロワーやルーツブロワーがあります。
オイルで部品をなめらかに動かす方式で、主に大型の浄化槽で使われます。定期的なオイルの補給や交換が必要です。
浄化槽ブロワーの選び方|2つのチェックポイント

ブロワーを選ぶ際は、次の2点を確認しましょう。
- 浄化槽の型式に合う種類を選ぶ
- 浄化槽に合う風量を選ぶ
浄化槽の型式に合う種類を選ぶ

まず、浄化槽の型式に合ったブロワーかどうかを確かめます。
ブロワーには1口タイプや2口タイプなどがあり、浄化槽の型式ごとに合うものが決まっています。
合わないブロワーを使うと、汚水をきれいにする力が落ちます。型式を必ず確かめてから選びましょう。
浄化槽に合う風量を選ぶ
浄化槽の大きさや使い方に合った風量のブロワーを選ぶことも大切です。
風量が足りないと微生物の働きが弱まります。多すぎると電気の無駄になり、過ばっ気の状態になります。過ばっ気とは、空気を送りすぎて処理がうまくいかなくなる状態です。
型式に合った風量を選べば、処理が安定します。
ブロワーのメンテナンス方法|点検と清掃の手順

ブロワーのメンテナンス方法は次の2つです。
- 日常点検でチェックする項目
- ブロワーの清掃手順
日常点検でチェックする項目
日常点検は自分でできる点検です。
ブロワーの運転音や振動に異常がないかを確かめます。ブロワーの周りも掃除して、きれいに保ちましょう。異常が見つかったときは専門業者へ相談してください。
ブロワーの清掃手順
ブロワーは定期的に清掃しましょう。清掃の手順は次のとおりです。
- ブロワーの電源を切る
- カバーとフィルターを外す
- フィルターの埃を落とす
- 汚れがひどければ水洗いしてよく乾かす
- 本体の周りの埃や汚れをふき取る
- フィルターとカバーを元に戻して電源を入れる
フィルターの掃除や交換をして埃や汚れを取りのぞけば、ブロワーの性能を保てます。
清掃するときは、必ず電源を切ってから作業してください。
ブロワーによくあるトラブル3選

ブロワーによくあるトラブルは、次の3つです。
- ブロワーが動かない
- ブロワーから異音がする
- ブロワーが過熱・発熱している
ブロワーが動かない
ブロワーが動かないときは、まずコンセントや電源コードがきちんとつながっているかを確かめましょう。
フィルターの詰まりや、内部のコイル・保護スイッチの故障が原因のこともあります。直らないときは専門業者に点検を頼みましょう。
ブロワーから異音がする

ブロワーから異音がするときは、中に異物が入っていることが考えられます。部品がすり減ったり劣化したりしているのが原因のこともあります。
異音が続くときは、早めに修理か交換をしてください。
ブロワーが過熱・発熱している
ブロワーが熱くなりすぎている場合は、無理な運転や通気口の詰まりが原因と考えられます。ブロワーの周りの風通しを良くしてから運転させることが大切です。それでも熱いままなら、専門業者に相談してください。
ブロワーのトラブルを予防する2つの方法

ブロワーのトラブルを予防する方法は次の2つです。
- 定期的に点検を行う
- ブロワーの設置環境を整える
定期的に点検を行う
日常点検に加えて、専門業者による定期点検も受けましょう。
異常を早く見つければ、大きなトラブルを防げます。専門業者に頼むと、自分では気づけない不具合まで確かめてもらえます。
ブロワーの設置環境を整える
ブロワーを置く場所の環境を整えることも予防になります。風通しを良くし、湿気や埃を避けるとブロワーが長持ちします。
ブロワーの交換時期の目安と処分方法

ここでは、ブロワーの交換時期の目安と処分方法を説明します。
- 交換時期の目安
- 古いブロワーの処分方法
交換時期の目安は5〜10年
ブロワーの寿命は約5〜10年です。
使い方やメンテナンスの回数によって変わります。風量が落ちた、音が大きくなった、修理が増えたといった場合は寿命が近いサインです。
古いブロワーの処分方法
古いブロワーは、住んでいる地域のごみのルールに従って処分します。交換を頼んだ専門業者に引き取ってもらうか、自治体の回収を利用しましょう。
浄化槽ブロワーに関するよくある質問

ブロワーに関するよくある質問は、次の4つです。
- ブロワーの騒音を抑える方法は?
- ブロワーの電気代を節約する方法は?
- 臭いがする原因はブロワー?
- 家庭用と大型ブロワーの違いは?
ブロワーの騒音を抑える方法は?
ブロワーの音を抑えるには、防音ケースを使うか設置場所を工夫します。
急に音が大きくなったときは故障のサインです。点検で原因を調べてもらいましょう。
ブロワーの電気代を節約する方法は?

電気代を節約するには、省エネ効果の高いブロワーを選びましょう。
浄化槽をあまり使わない家では、間欠タイマーを付けると節約できます。
ただし設定を間違えると、臭いや処理不良の原因になります。取り付ける前に浄化槽管理士へ相談しましょう。
臭いがする原因はブロワー?
臭いがするときは、ブロワーの故障が原因であることが多いです。風量が落ちたりブロワーが止まったりすると、微生物の働きが弱まって臭いが出ます。
臭いを防ぐには、定期的なメンテナンスでブロワーを正常に動かし続けることが大切です。
家庭用と大型ブロワーの違いは?
家庭用ブロワーと大型ブロワーには、次のような違いがあります。
- サイズと外観
- 家庭用は小型でコンパクトです。大型ブロワーは本体が大きく、広い設置スペースが必要です。
- 風量
- 風量は浄化槽の大きさで決まります。大型ブロワーは、家庭用より風量がずっと大きくなります。
- 消費電力と電気代
- 大型ブロワーは、家庭用より消費電力が大きく電気代も高くなります。
- 用途
- 家庭用は一般家庭の浄化槽向けです。大型ブロワーは、商業施設や大きな建物の浄化槽に使われます。
- 構造と耐久性
- 大型ブロワーは屋外で使うことを前提にした頑丈なつくりで、厳しい環境でも長く動きます。
- 騒音レベル
- 大型ブロワーは力が強いぶん、家庭用より音も大きめです。
- 設置場所
- 家庭用は浄化槽のそばに置けますが、大型ブロワーは専用の置き場所が必要です。
- メンテナンス
- 大型ブロワーは専門的なメンテナンスが必要です。定期的な点検も欠かせません。
まとめ

ブロワーは、浄化槽の働きを支える心臓部です。この記事では、ブロワーの種類と選び方、メンテナンス方法、よくあるトラブルと予防法、交換時期の目安を紹介しました。
定期的に点検を行い、ブロワーを長く安心して使いましょう。
浄化槽の型式と風量に合ったブロワーを選び、日常点検と清掃を続けましょう。動かない・異音がする・熱いといった異常に早く気づけば、大きな故障を防げます。