【HCロータリーブロワー】オイル交換の手順|オイル抜きパイプで作業が楽になる
浄化槽の維持管理ではロータリーブロワーの点検が欠かせません。ブロワーは365日休まず動き続けているからです。
中型・大型浄化槽で使うロータリーブロワーは手間のかかる機械で、フィルターや消耗部品の交換に加えてオイルの交換も欠かせません。
この記事では浄化槽管理士歴10年以上の私がHCロータリーブロワーのオイル交換方法について解説します。作業を楽にする「オイル抜きパイプ」の使い方をまとめました。
オイル抜きパイプを使えばメンテナンスの作業時間を短くできます。
動画でも解説しているのでお時間のある方はご視聴ください。
ブロワーのオイル交換が必要な理由

まずはロータリーブロワーにオイル交換が必要な理由を見ていきましょう。
中型・大型ブロワーに欠かせない定期メンテナンス
中型・大型浄化槽には大量の空気を送る必要があります。送風能力が高い分だけ定期的なメンテナンスも必要です。
主な作業は次の5つです。
- オイルの交換
- フィルターの清掃
- ストレーナーの交換
- 耐油ホースの交換
- ベルトの交換
消耗部品を放置するとブロワーの故障につながります。長く使うためにも計画的にお手入れをしましょう。
オイル交換を怠ると起こる主なトラブル
「面倒だから」とオイル交換を後回しにするとトラブルのもとになります。ロータリーブロワーのオイルは部品のすり減りを防ぐ血液のような存在です。
オイルの劣化や不足で起こる主な問題は次の3つです。
- 本体からの異音や発熱
- 羽根の焼き付き(熱で固まって動かなくなること)によるブロワーの故障
- 微生物が酸欠になることによる悪臭や水質の悪化
ブロワーが止まると浄化槽が汚水をきれいにできなくなります。だからこそ定期的な点検が必要です。
オイル抜きパイプの特徴とメリット

オイル抜きパイプはHCロータリーブロワーのオイルを簡単に抜き取れる道具です。オイルキャップの部分に直接取り付ける専用のパイプです。
ブロワーを運転するとオイルタンクの中に圧力がかかります。その力でオイルを押し出して抜き取る仕組みです。
これまでの方法は本体の下から受け皿にオイルを出すやり方でした。この方法には「受け皿の準備がいる」「出し終わるまで時間がかかる」「周りが汚れる」という弱点があります。
オイル抜きパイプを使えばこの弱点を解決できます。作業時間を短くできて周りを汚さずに古いオイルを出せるうえ後片づけも簡単です。
オイル抜きパイプを使った交換手順

ここからはオイル抜きパイプを使ったオイル交換の流れを説明します。
作業前にそろえる5つの道具
作業を始める前に次の5つの道具を用意してください。
- オイル抜きパイプ
- 廃油を流すホース
- 廃油を入れる容器
- ウエス(汚れ拭き取り用の布)
- 新しいブロワー用オイル
古いオイルを抜く6ステップ
- ブロワーの電源を切って安全を確かめてから作業を始める
- オイルタンクにオイル抜きパイプをまっすぐ差し込む
- パイプの先がタンクの底に当たったら固定ネジを締める
- オイル抜きパイプにホースをつなぐ
- ブロワーを運転してタンクの中の圧力でオイルを押し出す
- ホースから泡が出てきたらオイルが抜けた合図
新しいオイルの補給と量の確認
古いオイルを抜き終わったらオイル抜きパイプを外します。本体のオイル補給口から決められた量の新しいオイルを入れてください。
メーカー指定のオイルは「出光ダフニースーパーハイドロ68X」です。最後にオイルゲージ棒で量を確かめます。
上限線と下限線の間に入っていれば適量です。オイルが下限線より少ないときや減りが早いときは早めに足してください。
あわせてオイル漏れがないかも確かめましょう。散気管がつまって圧力が上がっていないかも見ておくと安心です。
HC機種別のオイルタンク容量一覧

オイルタンクの容量は機種によって違うので下の表で確かめてください。カッコ内は実際に使えるオイルの量を示す有効量です。
| 機種名(HC) | オイルタンク総容量(有効量) |
| 251s | 1.5L(1.1) |
| 30s | 1.5L(1.1) |
| 301s | 1.5L(1.1) |
| 301H | 1.5L(1.1) |
| 40s | 2.5L(1.7) |
| 401s | 2.5L(1.7) |
| 50s | 3.5L(2.7) |
| 501s | 3.5L(2.3) |
| 60s | 5.5L(3.8) |
| 80s | 8L(6.0) |
| 100s | 20L(16.0) |
まとめ|オイル抜きパイプでブロワー点検を効率化

HCロータリーブロワーのオイル交換はオイル抜きパイプを使うと楽になります。
日々の作業のストレスが減れば点検の質も上がり、浄化槽を長持ちさせることにもつながるでしょう。
次のオイル交換に向けてオイル抜きパイプの導入をぜひ考えてみてください。






