
ブロワーには、「1口」と「2口」の2つのタイプが存在します。
今回紹介するブロワーは「2口用」のタイプです。

ブロワーが故障すると、管理業者から故障していますと通知を受け取りますよね。
2口の左ばっ気用、もしくは右ばっ気用で交換してください!
しかし、どのタイプのブロワーが故障しているのかを正確に判断するのは、専門的な知識がないと難しいことが考えられます。

結論!
2口ブロワーの取り扱いには以下のポイントを確認することが必要です。
まず、ブロワーの吹き出し口を自分に向け、左右のどちらに「散気(ばっ気)」と表示された青色のシールがついているかを確認しましょう。
この青色のシールは、ブロワーが左用か右用かを示しています。
正しい方向のブロワーを取り付けすることは、適切な酸素供給を確保し浄化槽の処理機能を維持する上で非常に重要です。

写真を見ると、ブロワーの吹き出し口の左側に「左ばっ気用」という表示と青色のシールが貼られていることがわかります。
この表示から、「このブロワーは左側に散気(ばっ気)仕様である」と理解できます。
ただ、テクノ高槻DUOブロワーのように明確な表示がない、あるいは表示が消えてしまっているものも存在します。
そういった場合は、管理業者に確認をしてもらいましょう。
また、テクノ高槻DUOブロワーの購入を考えている方へのアドバイスとして、オンラインでの購入をおすすめします。
こちらのブロワーはコストパフォーマンスに優れており、同じ価格帯で管理業者から提供されることはありません。
正直にいうと、この価格は我々の仕入れ価格さえも下回っています。

浄化槽に必須!ブロワーの役割とは?

浄化槽はブロワーを使って微生物に酸素を供給し、汚水を浄化する仕組みです。
ブロワーは微生物への酸素供給の役割だけでなく、散気管や汚泥返送管などのエアー分配にも必要不可欠です。
ブロワーが故障すると酸素の供給が途絶え、好気性の微生物が死滅してしまいます。
汚水の好気処理が適切に行われないと、ニオイの発生や配管の詰まりなどの問題が生じるリスクが高まります。
ブロワーの故障は大きな影響を及ぼすため、発見次第、迅速な交換や修理が必要です。
早急な対応を行うことで、浄化槽の機能を持続的に維持し環境への影響やその他のトラブルを低減することができます。
2口ブロワーの必要性:担体洗浄について

浄化槽には多くの型式があり、その中で「生物ろ過」という処理方法が存在します。
この方式では、好気的に処理された水が「担体」という特定のろ過材を通る際、汚れを吸着、ろ過し、さらに分解します。
しかし、水の流れが一方向に偏ると次第に汚れが溜まり、詰まりの原因や、ろ過が難しくなります。
この問題を解決するために、「逆洗管」という別口の配管から空気を送り込むことで、汚れを浮き上がらせて洗浄します。
配管が2つあるため、2口のブロワーが必要となり、うち1つは「逆洗用」として運用しています。

例えば、エアコンのフィルターを掃除する際に、表側と裏側で汚れの取りやすさが異なることを思い浮かべてみてください。
同じように、生物ろ過方式では、担体に詰まった汚れを剥がす作業が必要です。それが、逆洗という仕組みによって行われています。
逆洗で取り除かれた汚れは、エアリフトポンプを使用して最初の槽に返送されます。
ただし、左右の接続を間違えると浄化槽は正常に動作しなくなります。
購入の際は、自宅のブロワーが散気を左側で行うのか、それとも右側で行うのかを必ず確認してください。
左右逆のブロワーを間違えて購入してしまった場合でも、「吐出口反転アダプター」を使用すれば、この問題を簡単に解決できます。
イメージはこのような感じです↓


ブロワーの取り付け方
始めに、現在使用中のブロワーの電源コードを差し込んでいるコンセントを抜きましょう。
次に、配管に固定しているゴム製のバンドを取り外します。
そして、新たに購入したブロワーを取り付けるだけ。
これらの手順は初めての方でも約5分程度で簡単に行うことが可能です。
ブロワーの盗難を防ぐ方法

近頃、ブロワーの窃盗事件が増加し、盗まれたブロワーがオンラインで売られているケースも報告されています。
テクノ高槻DUOブロワーは右側に盗難防止用のストラップホールが設けられています。
こちらを利用してワイヤーや他の固定具を使用することで、ブロワーの盗難を防ぐことが可能です。
ブロワーの窃盗防止には以下の方法も有効です。
- 名前・マーク記載: 盗難・転売対策
- 特徴的ペイント: 盗難時の識別向上
- ストラップホール活用: 盗難防止
これらの対策を事前に行っておくことで、盗難による損失を最小限に抑えることができます。

まとめ

この記事では、浄化槽メンテナンスに不可欠な2口ブロワーの役割と「テクノ高槻DUOブロワー」の正しい取り扱い方法に焦点を当てて解説しました。
ブロワーは、浄化槽内のエアリフトポンプや逆洗管への空気供給を通じて、浄化槽の処理能力を大きく向上させる役割を持っています。
そのため、吹き出し口の向きに応じた正確な取り付けが求められます。
また、ブロワーの長寿命化と最適な性能を維持するための定期的なメンテナンスや清掃の重要性も強調しました。
さらに、ブロワーの盗難問題にも触れ、テクノ高槻DUOブロワーの盗難防止機能としてのストラップホールの活用方法を紹介しました。
最後に、ブロワーのオンライン購入のメリットについても言及。
直接自宅への配送や、管理業者経由の購入よりもコスト効率の良さなどの利点を紹介しました。
