メンテナンスと点検

【フジクリーンCFⅡ型浄化槽の点検法】詰まり対策|KTG型・VRCⅡ型にも対応!

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フジクリーンのCF型やCFⅡ型を点検していて、「詰まり」や「メンテナンスの難しさ」に困ったことはありませんか?どの箇所を重点的に点検し、どう対処すれば良いかわからない方も多いです。

本記事では、CF型浄化槽の詰まりやすい部位の清掃方法やメンテナンス手順を写真や動画を交えて紹介します。

記事を読むことで、トラブルを未然に防ぐメンテナンスのコツが身につきます。ハウステックKTG型やマエザワVRCⅡ型にも応用可能です。

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フジクリーンCFⅡ型の処理フロー

フジクリーンCFⅡ型の処理フローは、以下を参考にしてください。

  1. 沈殿分離槽
  2. 沈殿分離部
  3. 嫌気ろ床槽
  4. 好気ろ床槽
  5. 接触ばっ気部
  6. 生物ろ床槽
  7. 処理水槽
  8. 消毒槽

処理性能

CFⅡ型の処理性能は以下のとおりです。

項目数値
BOD15mg/L
SS10mg/L
T-N20mg/L

詰まりやすい箇所と対処法

詰まる箇所は、以下のとおりです。

  • 返送管の清掃
  • 移送管の清掃
  • 嫌気ろ床槽のガス抜き
  • 汚泥貯留部(両ばっ気)
  • オリフィス

返送管の清掃

底部の汚泥や生物膜が管内に付着している場合、長いブラシで上から下までブラッシングすることで汚れを剥がせます。

移送管の清掃

返送管は生物膜が付着すると移送できなくなります。定期的にブラシで清掃し、適切な量が移送されているか確認しましょう。

嫌気ろ床槽のガス抜き

嫌気ろ床槽は詰まりやすいため、保守点検時にガス抜きを行いましょう。塩ビ管でろ材を突くとガスが抜け、泡が出てきます

嫌気ろ床槽のガス抜きを行うことで、ろ床内にできた水道(短絡)を解消できます。作業により嫌気性菌が活性化し、嫌気ろ床槽の処理能力が向上します。

» 平成24年度浄化槽保守点検技術講習会(外部サイト)

左右ばっ気の汚泥貯留部

汚泥貯留部は濃い汚泥を撹拌しているため、詰まりやすいです。

詰まりの原因は、水位が上昇すると汚泥が管内に入り、水位が低下した際に管内に溜まった汚泥が固まり、エアー量が弱くなることです。

エアーで詰まりを抜く方法もありますが、水圧を利用した方がより効果的です。水道が使える場所では、通水による詰まり解消をおすすめします。

私の場合、配管をカットしてMCユニオンを接続しています。ブロワーに繋ぐゴムホースなどでも代用可能です。

オリフィス

オリフィスとは、小さな穴のことで、風量を調整する役割を持ちます。

穴にブロワーから流れてくるゴミやホコリが詰まると、揚水ができなくなります。

以下の写真は、フジクリーンCA型におけるオリフィス詰まりの様子です。

» モアコンパクトCA型解説

ユニオンを外してオリフィスを清掃します。

不安な場合は、通水することで確実に詰まりを解消できます

沈殿分離部の堆積汚泥をエアリフトポンプで汚泥貯留部に移送し、好気条件下で汚泥の自己酸化(好気性消化)を促進しながら余剰汚泥を貯留します。

詰まり解消方法|動画で学ぶ

テキストだけではわかりにくい方もいると思います。以下の動画も参考にしてください。

  • 水圧を利用した詰まり解消方法の解説
  • ハウステックKTG・マエザワVRCⅡ型の詰まり解消法

水圧を利用した詰まり解消方法の解説

ハウステックKTG・マエザワVRCⅡ型の詰まり解消法

KTG型の汚泥循環管詰まり解消法は、以下の動画を参考にしてください。

マエザワVRCⅡ型は以下の動画を参考にしてください。

まとめ

フジクリーンCF型浄化槽は管理がしやすく、処理性能も高いです。コンパクトながら高い浄化能力を持ちます。

定期的なメンテナンスを行わないと、詰まりなどのトラブルが発生します。本記事を参考に、適切な維持管理を行いましょう。

» 浄化槽基礎知識

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いなかの浄化槽
いなかの浄化槽
浄化槽業界に10年以上携わる現役の浄化槽管理士です。「浄化槽をもっと身近に、浄化槽の仕事が好きになる」をコンセプトに、ブログやSNSで情報を発信しています。 浄化槽は、下水道が整備されていない地域で活躍するインフラ設備です。微生物の働きで汚水を浄化する仕組みで、維持管理が必要です。浄化槽管理士や清掃員、検査員、そして浄化槽所有者の協力が必要です。 浄化槽の役割と重要性を広く伝え、多くの方に価値を知っていただけるよう活動しています。
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