浄化槽の点検でマンホールを毎日開けていると、サビついたナットに手こずる場面が出てきます。

固くなったナットは作業の手を止めてしまい、余計な時間と手間がかかります。

この記事では、タップダイスを使ったマンホールナットの清掃・メンテナンス方法を解説します。

ネジ山のサビや汚れを落とせばナットが回しやすくなり、作業時間を短縮できます。

» マンホールについて

磨く前と磨いた後でナットの状態を比較

磨く前と磨いた後でナットの状態を比較

上の写真が磨く前、下が磨いた後のナットです。磨いた後は見た目が明らかにきれいになります。

長い間汚れたまま使っていると、ネジ山が傷んで締まりにくくなります

潤滑油とワイヤーブラシでナットを磨く手順

潤滑油とワイヤーブラシでナットを磨く手順

使う道具は、潤滑油(CRC 5-56)、アンギラス、ワイヤーブラシです。潤滑油やブラシの種類に決まりはありません。

アンギラスを使うのは、ナットをはさむと磨きやすいからです。これは個人的な好みです。

潤滑油とワイヤーブラシでナットを磨く手順

写真のようにナットを挟み、潤滑油を吹きかけながら溝を磨きます。

潤滑油とワイヤーブラシでナットを磨く手順

磨き終わると、写真のようにナットの汚れが落ちます。

タップダイスでネジ山のサビを落とす手順

タップダイスでネジ山のサビを落とす手順

ダイスをハンドルに固定します。

タップダイスでネジ山のサビを落とす手順

ダイスの上にあるくぼみに、ハンドルのネジがはまるように合わせます。

タップダイスでネジ山のサビを落とす手順

上からマイナスドライバーで締めると、ダイスが固定されます。

タップダイスでネジ山のサビを落とす手順

インパクトドライバーや手回しの工具でダイスにネジを通すと、ネジ溝の汚れも落とせます。写真を見ると、汚れが落ちているのがわかります。

ネジの溝にはサビや砂がたまりやすいので、ときどき掃除しておくと作業がスムーズに続けられます。

タップダイスでネジ山のサビを落とす手順

汚れたナットをウエスで拭き取ると……

タップダイスでネジ山のサビを落とす手順

ネジの溝までしっかり清掃でき、見た目もきれいになりました。これでナットの清掃は完了です。慣れれば5分ほどで終わります。

マンホール側のネジ溝を清掃する手順

マンホール側のネジ溝を清掃する手順

溝に潤滑油を吹きかけます。

マンホール側のネジ溝を清掃する手順

使う道具はこちらです。タップと、インパクトドライバーに取り付けるドリルチャックを用意します。

マンホール側のネジ溝を清掃する手順

潤滑油を吹きかけながらタップを回すと、スムーズに進みます。勢いよく回すとタップが折れることがあるので、ゆっくり回してください

マンホール側のネジ溝を清掃する手順

仕上げにグリスを塗ってサビと固着を防ぐ

グリスをネジやマンホールの溝に塗っておくと、すべりがよくなり、サビも防げます

このグリスは、ルーツブロワーやロータリーブロワーの整備にも使えます。車に積んでおくと、ネジの固まりを防いだり、作業時間を短くしたりできます。

仕上げにグリスを塗ってサビと固着を防ぐ
仕上げにグリスを塗ってサビと固着を防ぐ

これで作業は終了です。

時間があるときにマンホールナットと溝を清掃しよう

時間があるときにマンホールナットと溝を清掃しよう

すべての現場で、毎回マンホールやネジ溝を掃除するのはむずかしいです。

時間に余裕があるときや、ナットの締まりが悪いと感じたときに掃除しましょう。ネジや溝が傷みにくくなり、長く使えます。

時間があるときにマンホールナットと溝を清掃しよう
じょー太郎くん

するするとネジが通り、気持ちがいいですよ~

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いなかの浄化槽
いなかの浄化槽
浄化槽業界に10年以上携わる現役の浄化槽管理士です。 「浄化槽をもっと身近に、浄化槽の仕事が好きになる」をコンセプトに、現場で得た気づきや詰まりの解消法、ブロワーの修理方法などをYouTubeやSNSで発信しています。 浄化槽は下水道が整備されていない地域で活躍するインフラ設備です。微生物の働きで汚水をきれいにする仕組みのため、適切な維持管理が欠かせません。その維持管理は浄化槽管理士・清掃員・検査員、そして所有者の協力があって初めて成り立ちます。 浄化槽の役割や正しい使い方を、一人でも多くの方に知ってもらえるよう活動しています。