ブロワーの故障や異音は、処理水の悪化や臭気の発生につながります。ブロワーが故障した場合、原因の特定や修理方法に迷う方も少なくありません。
この記事では、初心者でも取り組みやすいメドーブロワーの修理方法を紹介します。修理手順や故障の原因、修理が可能かどうかの判断がわかります。
部品交換前と交換後

写真は、メドーブロワーの消耗部品を交換する前後の状態を比較したものです。
修理に必要な道具
修理に必要な道具は、以下のとおりです。
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- ナットドライバー
- 清掃ブラシ
メドーブロワーの外観|分解図

メドーブロワーの外観です。


部品の名前については、分解図をご確認ください。
カバーの取り外し方

プラスドライバーを使って、ネジを4本取り外します。

こちらが本体です。
吸い込み口詰まりと清掃

吸い込み口にゴミが詰まると、ブロワーの風量が弱くなります。

写真を見ると、ホコリが溜まる場所がよくわかりますね。

ブラシを使って、ホコリを取り除きましょう。
劣化した部品の交換方法

吐出口に取り付けられているビルトインチューブが劣化しているため、交換が必要です。

ビルトインチューブを新品と比較すると、劣化の程度や変形の有無が確認できます。

ビルトインチューブは消耗品です。定期的に交換しましょう。

上の写真は、ビルトインチューブを交換したあとの状態です。
ピストン・ガスケット交換作業

シリンダーカバーは、プラスドライバーまたはナットドライバーを使って外します。ただ、プラスドライバーを使用すると、ネジ溝がなめるおそれがあります。

ナットドライバーや六角ソケットの使用をおすすめします。

溝にマイナスドライバーを差し込むと、シリンダーカバーを簡単に取り外せます。

シリンダーカバーを取り外すと、ピストンとガスケットが2つ見えます。

古いガスケットを取り外します。

ブラシを使って、ホコリを取り除きます。

マイナスドライバーを使ってピストンを引き抜きます。ピストンに削れが見られる場合は芯がずれているため、修理できません。

内部はこのような構造です。
ブロワーの組み立て手順

ピストンとガスケットを取り付けます。
ノズルチューブに吐出口を合わせる

赤い○印の箇所に吐出口を合わせましょう。

シリンダーカバーを締め、本体をゴム足に固定します。
フィルターカバーの清掃・取り付け

エレメントフィルターを取り外し、カバーはブラシで清掃します。

汚れがひどい場合は、水洗いしてください。清掃後のカバーです。

エレメントフィルターを取り付けます。

カバーを取り付け、ネジを締めます。ネジにグリスを塗ると長持ちします。

作業完了です。
本体下のエアータンクが熱で溶けていたり、穴が空いている場合は、新しいブロワーに交換してください。