浄化槽管理士は生活環境の衛生を守る専門職です。自然環境を守ることにも役立っています。

この記事では、浄化槽管理士の仕事内容や資格の取り方を解説します。浄化槽管理士がどんな仕事なのかを知りたい方に向けて書きました。

浄化槽の保守点検をするには国家資格が必要です。浄化槽管理士は点検を通じて浄化槽が正しく働くように保ちます。

» 浄化槽管理士になる方法

浄化槽管理士とは|国が認めた資格の役割と大切さ

浄化槽管理士とは|国が認めた資格の役割と大切さ

浄化槽管理士は「浄化槽の保守点検ができる知識がある」と国が認めた国家資格です。

国家資格とは、特定の仕事に必要な知識や能力を国が法律にもとづいて認める資格のことです。

国家資格とは(外部サイト)

動画でもわかりやすく解説しています。

浄化槽の役割|下水道のない地域で生活排水をきれいにする

浄化槽は、下水道が通っていない地域で大切な役割を果たしています。1人あたり1日およそ200〜250リットルの生活排水をきれいにしています。

浄化槽管理士は浄化槽が正しく働くように保守点検を行います。点検を通じて水をきれいに保ち、地域の衛生を支えています。

浄化槽のお医者さんとも呼ばれています。

浄化槽管理士の仕事内容|保守点検で行うこと

浄化槽管理士の仕事内容|保守点検で行うこと

浄化槽管理士は浄化槽法という法律にもとづいて保守点検をします。浄化槽がきちんと働いているか確かめて、調整や修理を行います。

主な作業は水質を調べること・たまった汚泥の量を見ること・消毒剤を補充することです。どれも浄化槽の性能を保つために必要な作業です。

点検結果をもとに、施設のオーナーや管理者へ改善案を提案します。

訪問件数は地域や勤務先で違いますが、1日あたり10〜20件が目安です。

点検のチェックポイント|6つの確認項目

浄化槽に不具合が起きると、詰まりやいやなニオイの原因になります。困りごとを防ぐために次のポイントを確かめます。

  • 浄化槽が正しく動いているか確かめる
  • 汚泥のたまり具合を確かめる
  • 配管やろ過装置(担体・ろ材)の目詰まりを調べる
  • ブロワー(空気供給装置)を点検する
  • 水質を測って基準を満たしているか確かめる
  • 消毒剤や微生物を補充する

向いている人の特徴|5つのポイント

浄化槽管理士に向いている人の特徴は次の5つです。

コミュニケーション能力
お客さまと気持ちよく話せることが大切です。点検のときに要望をきちんと聞き取り、対応する力が求められます。
柔軟な対応力
点検は現場ごとに状況が異なります。急なトラブルにもその場で考えて動ける方が向いています。
細かい作業の正確さ
浄化槽の点検では細かい部分に気づく力が必要です。点検や修理を正確に行うことで性能を保てます。
技術的な知識
浄化槽のしくみを理解して正しく点検するには、技術的な知識が必要です。技術に興味がある方は管理士として活躍しやすいです。
汚れやニオイへの強さ
汚水や強いニオイのある場所での作業があります。虫や汚物に触れる場面もあるので、こうした環境が苦にならない方に向いています。

» 浄化槽基礎知識

浄化槽管理士の資格の取り方|受験資格と試験

浄化槽管理士の資格の取り方|受験資格と試験

浄化槽管理士試験には受験資格の制限がありません。実務経験や学歴・年齢・性別に関係なく、誰でも挑戦できます

試験会場は宮城・愛知・東京・大阪・福岡です。

試験は7科目から出題されます。勉強の進め方は次の章で説明します。

» 浄化槽管理士試験の詳細

合格率を高める学習方法|独学と講習の比較

合格率を高める学習方法|独学と講習の比較

資格の取り方は「独学で試験を受ける」と「講習を受ける」の2つです。おすすめは講習を受ける方法です。

講習を受けた人の合格率は80%以上と高くなります。講習にはこんなメリットがあります。

  • 試験に必要な知識をまとめて学べる
  • 同じ業界の人とのつながりができる
  • 職場でのスキルアップや昇進につながる
  • 法律の知識も身につく
  • 試験の重要ポイントを教えてもらえる

講習は必要な知識を短い時間で身につけられるのがメリットです。一方で費用がかかります。講習の日程に合わせて、仕事を休む必要もあります。

独学はテキストや問題集で勉強します。ただし内容をよく理解できないまま試験を受けてしまうおそれがあります。

費用を抑えて自分のペースで進めたい方には独学も良い選択です。

浄化槽管理士の将来性と平均年収|需要と収入の目安

浄化槽管理士の将来性と平均年収|需要と収入の目安

浄化槽管理士の需要は伸びています。自治体や企業からの依頼も多く、将来性のある仕事です。

地域や勤務先によって差はありますが、平均年収はおよそ400万円です。資格を取れば収入アップも期待できます。

環境を守ることに直接関わるので、やりがいを感じやすい仕事です。

経験を積むほど仕事の幅が広がります。

» 浄化槽管理士の年収詳細

環境意識の高まり|求められる知識は増えている

環境問題への関心が高まり、浄化槽にも「よりきれいな水を出すこと」が求められています。法律の改正もあり、浄化槽管理士にはより深い知識が必要になっています

資格を取ったあとも学びは続きます。新しい技術に対応するために、最新の知識を学び続けることが大切です。

働きやすさ|自分のペースで現場を回れる魅力

浄化槽管理士の魅力は、自分のペースで現場を回れることです。1件ごとの作業は重い物を運ぶような重労働ではありません。

週休二日制の会社も多く、働きやすい環境が整っています。

専門知識を身につければ、浄化槽のトラブルにもうまく対応できます。社会に必要な仕事なので、長く続けられます。

まとめ|浄化槽管理士の役割と重要性

まとめ|浄化槽管理士の役割と重要性

浄化槽管理士は浄化槽の保守点検を通じて水と暮らしの環境を守る国家資格です。

仕事は水質を調べたり汚泥の量を確かめたりして浄化槽の性能を保つことです。

受験資格に制限はなく、講習を受ければ合格率も高くなります。

需要が安定していて、自分のペースで働ける仕事です。興味のある方はぜひ挑戦してみてください

» 浄化槽管理士になる方法

ABOUT ME
いなかの浄化槽
いなかの浄化槽
浄化槽業界に10年以上携わる現役の浄化槽管理士です。 「浄化槽をもっと身近に、浄化槽の仕事が好きになる」をコンセプトに、現場で得た気づきや詰まりの解消法、ブロワーの修理方法などをYouTubeやSNSで発信しています。 浄化槽は下水道が整備されていない地域で活躍するインフラ設備です。微生物の働きで汚水をきれいにする仕組みのため、適切な維持管理が欠かせません。その維持管理は浄化槽管理士・清掃員・検査員、そして所有者の協力があって初めて成り立ちます。 浄化槽の役割や正しい使い方を、一人でも多くの方に知ってもらえるよう活動しています。