浄化槽のトイレ詰まりはなぜ起こる?原因と自分でできる対処法
浄化槽やトイレの詰まりは家庭でよく起こるトラブルです。
そのままにしておくといやなにおいがしたり排水が逆流したりして、浄化槽が汚水をきれいにする力も落ちてしまいます。
この記事では浄化槽管理士歴10年以上の私が、トイレ詰まりの原因と解消法・再発を防ぐ正しい使い方を解説します。おもな原因は次の8つです。
- 浄化槽が満水になり、排水が流れにくくなる
- 配管の中に異物がつまっている
- 古くなった配管のサビで、水が流れにくくなっている
- 大雨で水の量が増えて、浄化槽があふれそうになっている
- 木の根が配管の中に入りこんでいる
- 排水口にからんだ髪の毛が水をせき止めている
- 食べ残しや油が固まって、配管をふさいでいる
- トイレットペーパーが配管につまっている
トイレが詰まったら|まず浄化槽が原因かを確かめる

トイレが詰まったときは、まず原因が浄化槽にあるかを確かめましょう。
浄化槽が原因なら清掃業者に連絡して、バキュームカーで中をきれいにしてもらいます。
浄化槽以外が原因なら、詰まり解消の専門業者に依頼すると安全です。原因がわからないときや夜間の緊急時は、24時間対応の業者に連絡しましょう。
自力で解消できるケースもありますが、確実に対処したいなら専門業者への依頼がおすすめです。
自分で試せるトイレ詰まりの解消法

専門業者への依頼は費用がかかります。初心者でも試しやすい対処法は次の3つです。
- ラバーカップで排水の詰まりを解消する
- マンホールを開けて浄化槽の状態を確かめる
- 汚水マス(点検マス)を開けて排水の流れを確かめる
自分で直せる方法でいちばん手軽なのがラバーカップです。家に1つ用意しておくといざというときに役立ちます。
ラバーカップの正しい使い方
ラバーカップは排水口にカップをぴったり当ててゆっくり押しこみ、勢いよく引き上げて使います。
これをくり返すと配管の中の詰まりが動いて流れるようになります。
汚水マスを開けて詰まりを確かめる方法
次の動画ではフジクリーンCFⅡ型浄化槽の詰まり解消法を解説しています。
マンホールや汚水マスを開けるときは、汚水にさわらないようゴム手袋を必ずつけましょう。
マンホールを開けたら、水面がふだんより高くなっていないかを見ます。高くなっていれば浄化槽がいっぱいになっているので、清掃業者に連絡しましょう。
汚水マス(点検マス)は浄化槽の近くにある点検用の小さなふたです。簡単に開けられます。
詰まりを見つけたらホースで水を流しこみながら、詰まったものを押し流す方法がよく効きます。
ワイヤーブラシを使う方法もありますが、扱いが難しく初心者にはおすすめできません。

画像は汚水マスです。
汚水マスのふたはすき間にマイナスドライバーを差しこんで軽くひねると、簡単に開きます。
正しいトイレの使い方で詰まりを防ぐ

浄化槽を使う家庭ではトイレに流すものに十分な注意が必要です。流してよいのはトイレットペーパーと大便・小便だけです。
くわしくは次の動画をご覧ください。
トイレットペーパーはシングルタイプがおすすめです。水に溶けやすいので、浄化槽にやさしいからです。
厚手のトイレットペーパーは溶けにくく、詰まりやすくなります。
浄化槽に流してはいけない物
浄化槽を使っている場合、「トイレに流せる」と表示されている商品でも注意が必要です。詰まりやすいものは次の9つです。
- トイレ用お掃除シート
- ティッシュペーパー
- 厚手のトイレットペーパー
- ペット用シート
- 生理用品
- おむつ
- タバコの吸い殻
- 食べ物のカス
- 油脂類
浄化槽は水に溶けにくい物を分解できません。そのまま槽の中にたまっていくと水面が上がり、トイレやお風呂の水も流れにくくなります。
トイレはゴミ箱ではありません。
浄化槽を清潔に保つ日常の管理方法

浄化槽の清掃は浄化槽法で年に1回以上行うと決められています。使用頻度や設置環境によっては、3か月ごとや半年ごとの清掃が必要です。
清掃をさぼると詰まりが起こりやすくなります。
トイレの水をこまめに流す習慣をつけると、詰まりの予防に役立ちます。
節水型のトイレは一度に流す水の量が少なめです。トイレットペーパーをたくさん使ったときは途中で一度水を流しましょう。
キッチンの油を排水に流さない工夫
油を流すと水質が悪くなり、浄化槽の働きも落ちます。油は配管の中に残ると大便などとくっついて固まり、水の流れをじゃまするのです。
油を多く使った料理のあとは、キッチンペーパーや油固め剤で油が流れないようにしましょう。
使い終わった油は古いタオルやペーパータオルに吸わせて、住んでいる市や町のルールにしたがって捨ててください。
まとめ|流すものと水の量に気をつけてトイレ詰まりを防ぐ

トイレ詰まりのおもな原因は、大量のトイレットペーパーやおもちゃなど流してはいけない物を流すことです。
トイレの詰まりを防ぐには、こまめに水を流す習慣が効果的です。軽い詰まりなら自分で直せます。ただしまちがった直し方をするとかえってひどくなることもあります。
確実に解決したいなら、専門業者への依頼が安心です。業者からは原因やトイレのしくみも教えてもらえるので、同じことをくり返さずにすみます。
» トイレからゴボゴボ音がする!その原因と対処法とは?(外部リンク)







