トイレの水位が低い、または水が全くない場合はトラブルのサインです。使えないだけでなく、悪臭や害虫の原因にもなります。この記事では、トイレの水位低下の原因と適切な対処法を解説します。
トイレがつまると水位が下がる?
![](https://jyoukasou.com/wp-content/uploads/2024/02/bcd1de23da55c5ae2f2033597d0db791.webp)
トイレのトラブルで一般的なのが「排水の詰まりによる水位の低下」です。水位が徐々に下がる場合と、突然減少する場合があります。
水位低下は必ずしも排水管の詰まりを意味しませんが、問題の兆候と考えるべきです。初期段階での適切な対応が非常に重要です。早期発見と対応が、トイレの問題を小さく抑え、快適な生活を維持する鍵となります。
水位低下の原因
![](https://jyoukasou.com/wp-content/uploads/2024/02/d73181508765a8c80ce2791192dee8ea.webp)
水位低下には「封水」が関係しています。封水は便器内に常に保持される水で、下水の異臭や害虫の侵入を防ぎます。排水管に異物が詰まると、封水の保持が妨げられます。
詰まりにより水の流れが悪くなり、便器内に留まるべき封水が流れ出てしまいます。
詰まり以外の原因
詰まり以外の原因は以下のとおりです。
- 使用頻度の低いトイレで水が自然蒸発する
- 特定の状況でサイホン作用により水が引き抜かれる
- 細かな亀裂からの毛細管現象で水位が下がる
- 便器の亀裂による水漏れ
- 給水系統の問題で水量が減少する
誤った対処は問題を悪化させます。症状の原因を冷静に分析し、適切な対応を心がけましょう。
水位が低い原因
水位が低い原因は以下のとおりです。
- 排水管に異物が詰まり、水の流れが悪くなる
- 便器やタンクの隙間から水漏れし、水位が低下する
- 通気管の詰まりが排水時の空気の流れや気圧のバランスを崩し、水位が不安定になる
- 住宅全体の水圧の不安定がトイレの水位に影響する
水位が低いときの対処法
水位が低い時の対処方法は以下のとおりです。
- プランジャーや専用クリーナーで排水管の詰まりを解消する
- 水漏れの原因を特定し、必要なら部品交換や修理を行う
- 通気管の詰まりを確認し、清掃が必要なら専門業者に依頼する
- 水圧の問題がある場合、水道局や専門業者に相談して調整する
![](https://jyoukasou.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
水の蒸発
長期間家を空けた後、トイレの水位が低くなるのは水の蒸発が原因です。トイレを使用して水を流せば水位は元に戻ります。
長期間家を空ける際は、異臭を防ぐためにコップ1杯の水を追加するか、蒸発防止剤を使用することをおすすめします。
![](https://jyoukasou.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
サイホン作用
マンションやアパートで上階が大量の水を流すと、自宅のトイレの水位が下がることがあります。これはサイホン作用によるもので、大きなトラブルにはなりません。水位が下がっている場合は、住環境を確認しましょう。
毛細管現象
トイレットペーパーや他の吸水性物質が封水と接触している場合、毛細管現象が発生します。この現象は、物質の表面張力が水分を細かな隙間や溝を通じて移動させるものです。残ったトイレットペーパーが封水を吸い上げ、水位が低下する原因となります。
節水型のトイレではこの現象が起こりやすく、水位が下がることがあります。
対策として、トイレットペーパーが残らないようにすること、水位の低下が気になる時は大の水量で流すことが効果的です。
便器の破損
便器や排水管の破損も水位低下の原因です。マンションやアパートでは、破損が水漏れを引き起こし、下階に影響を及ぼす可能性があるため早期発見が重要です。
便器や排水管の破損は目に見えにくいことが多いため、水位の減少が続く場合は、専門の業者による点検を実施することをおすすめします。
流れる水量の減少
便器の流れやトイレタンク、水道管の故障で水量が減少することがあります。まず、トイレタンクを自分で確認しましょう。タンク内の水の状態や供給状況をチェックし、各部品の損傷を確認してください。部品に損傷が見つかった場合は、交換や修理が必要です。