記事をみてわかること
- 浄化槽には様々な型式が存在
- 型式名には英語の略称が使われており、意味の理解が難しい
- 各型式の特性や機能を理解することで、略称も自然と覚えられる
この記事では、「浄化槽の型式名がどのような意味を持っているのか」を初心者から上級者まで理解できるように解説します。
型式名の背景を知ることで、浄化槽の特徴や機能の理解が深まることを目指しています。
ニッコーNSR型由来
■ NSR型
- N: ニッコー(メーカー名)
- S: 生物
- R: ろ過
いなジョー
実に分かりやすい略語ですね。
ハウステック機種名の由来
旧日立、現在はハウステック浄化槽の由来を紹介します。
■ KGK2型
- KG: 家庭合併槽
- K: 嫌気濾床接触ばっ気方式
- 2: BOD20mg/L以下
■ KGF2型
- KG: 家庭合併槽
- F: フィルター
- 2: BOD20mg/L以下
■ KGR2型
- KG: 家庭合併槽
- R: リファイン(改良)
- 2: BOD20mg/L
■ KGRN型
- KGR: 家庭合併槽でのリファイン機種
- N: 窒素除去
■ KTG型
- K: 既設
- T: 単独
- G: 合併化(既設単独槽を合併槽に変換)
■ KRS型
- K: 家庭合併槽
- RS: 楽々施工(施工の容易さを示す)
機種名の由来を知ることで、名前に込められた意味や背景を深く理解することが可能です。
いなジョー
私の感想は意外とシンプルだなと思いました。
フジクリーン工業機種名由来
写真を参照していただければ内容は明確ですが、わかりづらいと感じる方もいらっしゃるかと思います。
そこでよりシンプルに説明していきたいと思います。
■ LX型
- 前機種がK型であり、次世代を象徴するためアルファベットの次の文字「L」を採用しています。
■ LC型
- 「C」はカプセル槽を意味し、これは次世代カプセル槽です。
■ LP型
- 「P」はプレス成型品を示し、これを採用することで生産性が向上しています。
■ CS型
- 「C」はコンパクト、そして「S」は生物ろ過方式を意味します。さらに、カスタマーサティスファクション(顧客満足度)との掛け合わせでCS型と名付けられました。
■ CE型
- 「C」はコンパクト、そして「E」はエコロジーとエコノミーの両方を表しています。
■ CF型
- 「C」はコンパクト、そして「F」は未来を指すフューチャーから取っています。
■ CA型
- 「C」はコンパクト、そして「A」はアドバンス(進歩)を意味しており、時代と共に進歩している浄化槽を表現しています。
ダイキアクシス型式由来
■ MCH型
- M:メトン(材質)
- C:構造基準型
- H:BOD20mg/lを意味
■ KRN型
- K:核(担体)
- R:流量調整機能付き
- N:窒素除去型
■ MCP、XE、XH型
- これらの製品は社内ルールに基づいて名付けられています。
日常では浄化槽の型式名の由来について深く考えることは少ないでしょう。この記事が、さまざまな型式の背景や意味に興味を持ち、新たな視点から見るきっかけとなれば幸いです。