浄化槽のブロワー選びや設置方法に迷う方は多くいます。逆洗タイマー付きの2口ブロワーは、適切な選定と取り付けが求められます。
誤った設置は、処理性能の低下や悪臭、水質悪化につながるため注意が必要です。
本記事では、逆洗タイマー付き2口ブロワーの特徴と正しい取り付け手順について解説します。
記事を読めば、ブロワーの選び方が明確になり、取り付けやメンテナンスの不安も解消できます。
2口ブロワーの確認方法

ブロワーの吹き出し口を自分に向けて、青い「散気(ばっ気)」シールの位置を確認します。
青いシールは、ブロワーが左用か右用かを示しています。
吹き出し口の左側に「左ばっ気用」シールが貼られていれば、左仕様のブロワーです。

浄化槽の心臓部|ブロワーの役割

浄化槽は、ブロワーによって微生物に酸素を供給し、汚水を処理します。酸素供給に加え、各配管へのエアーの分配も重要な役割です。
ブロワーが故障すると、好気性微生物が死滅し、悪臭の原因になります。異常があれば、速やかに交換や修理を行いましょう。
2口ブロワーが必要な理由

2口ブロワーを使用する浄化槽の特徴と、2口タイプが必要とされる理由や役割について解説します。
- 生物ろ過槽がある
- 正しい取り付けが必要
- ブロワーの取り付け手順
生物ろ過槽がある

2口ブロワーを使用する浄化槽には、生物ろ過槽が設けられています。
好気的に処理された水が「担体」と呼ばれるろ材を通過し、汚れを吸着・ろ過しながら分解されます。

水流が一方向に偏ると、汚れが特定の箇所に蓄積し、詰まりの原因になります。そのため、生物ろ過型の浄化槽には、逆洗機能を備えた2口ブロワーが必要です。
詰まりを防ぐため、逆洗管から空気を送り込み、担体に付着した汚れを浮かせて洗浄します。
逆洗で除去された汚れは、エアリフトポンプによって1槽へ返送されます。
正しい取り付けが大切

逆向きのブロワーを購入してしまっても、「吐出口反転アダプター」を使えば対応できます。
購入前には、自宅のブロワーが左側か右側で散気を行っているかを必ず確認しましょう。
接続を誤ると、浄化槽が正常に機能しなくなるため注意が必要です。

ブロワーの取り付け手順
ブロワーの取り付け手順は、以下のとおりです。
- ブロワーの電源を切る
- 配管に固定されたゴムバンドを取り外す
- 新しいゴムバンドを取り付ける
- 新しいブロワーを設置する
- ブロワーとゴムバンドをつなげる
- ブロワーの電源を入れる
取り付けは初心者でも簡単に行えます。
ブロワーの盗難防止策と実践方法

ブロワーの窃盗が増加しており、盗まれた製品がオンラインで販売されるケースも報告されています。
盗難を防ぐ方法は以下のとおりです。
- 盗難防止ストラップでブロワーを固定する
- ブロワーを屋内に保管する
- 防犯ステッカーを貼る
- 防犯カメラを設置する
- 名前やペイントで識別できるようにする
テクノ高槻DUOブロワーには、右側に盗難防止用のストラップホールが設けられています。
ストラップで本体を固定することで、盗難リスクを軽減できます。事前に対策しておくことで、盗難による損失を防ぐことが可能です。
まとめ|2口ブロワーの選び方

ブロワーは、槽内の微生物や配管に空気を供給し、浄化処理を支えています。浄化槽の型式に適した吹き出し口の向きと、正確な取り付けが重要です。
ブロワーの性能を保ち、長く使用するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
テクノ高槻DUOブロワーは、価格と性能のバランスに優れた2口ブロワーです。
