ブロワーの電気代が気になる方は多いはずです。風量が同じでも、メーカーによって消費電力は変わります。

消費電力を抑えれば、無駄な電気代を減らせます。この記事では電気代の目安や消費電力の計算方法、節約のポイントを解説します。

本記事を読めば、年間のコスト削減と環境への配慮につながります。

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Contents

浄化槽ブロワーの役割と重要性

ブロワーは汚水処理に欠かせない装置です。槽内へ空気を送り込み、微生物の働きで汚水を浄化します。

ブロワーの役割は槽内に空気を供給し、好気性微生物による有機物分解を促すことです。空気供給が不足すると微生物の働きが弱まり、処理能力が落ちます。

ブロワーが正常に稼働してこそ、浄化槽の性能を維持できます。

» 浄化槽基礎知識

浄化槽ブロワーの電気代|月額・年額の目安と計算方法

ブロワーの電気代は見落としがちですが、年間で見れば無視できないコストです。

ブロワーの電気代を次の3点から解説します。

  • ブロワーの電気代の月額・年額目安
  • 消費電力の計算方法(50W時のシミュレーション)
  • 計算手順をステップごとに解説

浄化槽ブロワーの電気代の目安

家庭用ブロワーの消費電力は約30〜80Wです。ブロワーは24時間稼働するため、月額で約1,000〜2,000円の電気代がかかります

省エネ型ブロワーを選べば、長期的に電気代を抑えられます。風量別の消費電力の目安は次のとおりです。

ブロワー風量消費電力目安
40ℓブロワー30〜35W
60ℓブロワー33〜45W
80ℓブロワー49〜72W

消費電力の計算方法(50Wブロワーの場合)

電気料金の計算例を紹介します。基本単価は税込27円/kWhとします。

「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」の新電力料金目安単価を基準としています。

» 引用元(外部リンク)

消費電力の計算例(50Wブロワーの場合)

  • 1日の消費電力:50W×24時間÷1000=1.2kWh
  • 1日あたりの電気代:1.2kWh×27円=32.4円
  • 月額電気代:32.4円×30日=972円
  • 年間電気代:32.4円×365日=11,826円(または972円×12ヶ月=11,664円)

計算手順をステップごとに解説

消費電力量の計算(1日あたり)
消費電力50Wのブロワーを24時間使うと、1日の消費電力は1.2kWhです。
1日あたりの電気代
消費電力1.2kWh、電力料金単価27円/kWhの場合、1日の電気代は32.4円です。
月額電気代の計算
1日32.4円×30日で、月額の電気代は972円です。
年間電気代の計算
月額972円×12か月で年間11,664円、32.4円×365日で年間11,826円です。

ブロワーの電気代を左右する3つの要因

ブロワーの電気代を左右する要因は、次の3つです。

  • 稼働時間と電気代の関係
  • ブロワーの種類による消費電力の違い
  • その他に電気代へ影響する要素

稼働時間と電気代の関係

ブロワーは24時間稼働するため、年間で費用がかさみます。浄化槽の機能維持には連続稼働が欠かせません。過度な節電は処理能力を低下させるため、注意が必要です。

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ブロワーの種類別に見る消費電力の違い

ブロワーには、ダイヤフラム式・ピストン式・ロータリー式などがあります。家庭用ではダイヤフラム式が一般的です。

最新の省エネタイプは消費電力が少なく、電気代の削減に役立ちます。種類ごとの消費電力を把握し、適切なブロワーを選びましょう。

ブロワー選びでは、消費電力に加えて性能や耐久性、騒音レベルも確認しましょう。

» おすすめブロワー3選

そのほかに電気代へ影響する要素

電力料金の単価は、地域や契約プランで変わります。ブロワーが劣化すると効率が下がり、消費電力が増えます。

メンテナンス不足やフィルターの詰まりも、余分な電力を消費する原因です。

浄化槽ブロワーの電気代を節約する3つの方法

ブロワーを設置している

電気代を節約する方法は、次の3つです。

  • 省エネブロワーを選ぶ
  • メンテナンスで消費電力を抑える
  • 間欠タイマー運転で節電する

省エネブロワーを選ぶ

省エネ性能の高いブロワーを選べば、長期的にランニングコストを抑えられます。購入時は必ず消費電力(W)を確認しましょう。

定期メンテナンスで消費電力を抑える

フィルター清掃は汚れや詰まりを防ぐ

フィルター清掃で汚れや詰まりを防げば、動作効率を保てます。劣化した消耗部品を早めに交換すれば、消費電力を抑えられます。

間欠タイマー運転で節電する

タイマーで間欠運転に切り替えれば、電気代を節約できます。短縮しすぎず、浄化槽管理士の指導にのっとり必要最低限の時間に設定しましょう。

使用頻度が高い現場では、悪臭や処理性能の低下を招くため、間欠運転は適しません。

適切な風量を確認する

ブロワー選びで重要なのは「風量」です。風量が不足すると処理能力が落ち、槽内の微生物が酸欠になります。

風量が過剰だと過ばっ気が起こり、処理性能の低下や電気代の無駄につながります。浄化槽の型式と使用状況に合った風量を選びましょう。

ブロワー買い替えで電気代を節約する方法と選び方

ブロワーの買い替えで電気代を節約する方法と、選び方のポイントは次のとおりです。

  • 省エネ・耐久性のあるブロワーを選ぶ
  • 買い替えのタイミングを見極める
  • 浄化槽管理士おすすめのブロワー

省エネ・耐久性に優れたブロワーを選ぶ

古いブロワーを省エネ型に買い替えると、電気代を削減できます。購入時には、信頼性の高いメーカーや省エネ性能、機能を確認しましょう。

» おすすめの浄化槽メーカー5選

買い替えのタイミングを見極める

ブロワーの寿命は約5〜10年です。劣化すると風量が低下し、消費電力が増えて電気代も上がります。

故障している場合や、使用開始から10年以上たったブロワーは、買い替えると長期的な節約につながります。

浄化槽管理士おすすめのブロワー3選

現場で毎日さまざまなブロワーを点検する中で、おすすめの3機種を厳選しました。いずれも高性能で耐久性に優れた機種です。

浄化槽管理士が選ぶおすすめブロワー3選は、次のとおりです。

  • フジクリーン EcoMacブロワー
  • 日東工器 メドーブロワー
  • 安永エアポンプ APブロワー

» おすすめブロワーについての詳細

浄化槽ブロワーをお得に購入する3つの方法

ブロワーをお得に購入する3つの方法は、次のとおりです。

  • オンラインショップで価格を比較する
  • リサイクル品や中古品でコストを抑える
  • セールやタイムセールを活用する

オンラインショップで価格を比較する

複数のオンラインショップで価格を比較すると、最安値で購入できます。口コミや評価も参考に、信頼できるショップを選びましょう。

リサイクル品や中古品でコストを抑える

新品にこだわらない場合、中古品やリサイクル品を選ぶとコストを抑えられます。購入前に、商品の状態や出品者の評価を必ず確認しましょう。

ブロワーは消耗品のため、中古品の使用はあまりおすすめしません。新品を選ぶほうが安心です。

セールやタイムセールを活用する

季節の変わり目や年末年始には、セールが開催されます。タイムセールやポイント還元キャンペーンを活用し、お得に購入しましょう。

浄化槽ブロワーを購入する前に確認すべき注意点

ブロワーを購入する前の確認ポイントは、次の2点です。

  • 浄化槽の仕様に合う性能か確認する
  • 長期的な電気代と維持費を考える

浄化槽の仕様に合う性能かを確認する

浄化槽には、適切な風量と仕様に合うブロワー選びが欠かせません。

型式に合わない風量のブロワーでは、浄化槽の処理性能を十分に発揮できないからです

あわせて、サイズや設置場所に適合しているかも確認しましょう。

長期的な電気代と維持費を考える

初期費用だけでなく、省エネ性能やメンテナンスのしやすさで選べば、長期的なコストを抑えられます。

浄化槽ブロワーに関するよくある質問

ブロワーに関するよくある質問は、次のとおりです。

  • ブロワーはつけっぱなしで問題ない?
  • ブロワーのメンテナンス頻度は?
  • ブロワーから異音がするときの原因は?

ブロワーはつけっぱなしで問題ない?

ブロワーは、槽内の微生物や各種配管へエアーを供給します。常に24時間365日、電源を入れた状態を維持しましょう

ブロワーのメンテナンス頻度は?

ブロワーのメンテナンスは、おおよそ3か月に一度が目安です。保守点検では、振動音や空気圧の確認に加え、フィルター清掃や詰まりの解消も行います。

ブロワーから異音がするときの原因は?

ブロワーから異音がする原因は、ケーブルや異物が本体に接触していることです。故障の前兆である可能性もあります。

異音は睡眠の質を下げ、近隣への迷惑にもつながります。普段と違う音がしたら、早めに管理業者へ点検を依頼しましょう。

» 異音の原因7選はこちら

まとめ|浄化槽ブロワーの電気代を節約するポイント

電気代を抑えるには、消費電力を考慮したブロワー選びが大切です。定期的なメンテナンスは、節電と環境負荷の軽減につながります。

ブロワー選びでは、風量・電気代・メンテナンスのしやすさなどを総合的に判断しましょう。

用途に合ったブロワーを選べば、安定した運転とコスト削減を両立できます。

» おすすめブロワー3選

ABOUT ME
いなかの浄化槽
いなかの浄化槽
わたしは浄化槽業界に10年以上携わる現役の浄化槽管理士です。「浄化槽をもっと身近に、浄化槽の仕事が好きになる」をコンセプトに、YouTubeやSNSを通じて現場で得た気づきや詰まり解消法、ブロワーの修理法について発信しています。 浄化槽は下水道が整備されていない地域で主に活躍するインフラ設備です。微生物の働きによって汚水を浄化する仕組みで、適切な維持管理が不可欠です。維持管理には浄化槽管理士、清掃員、検査員、そして浄化槽所有者の協力が必要です。浄化槽の役割や正しい使い方を伝える活動を行っています。