浄化槽ブロワー電気代の目安|月いくらかかるか計算方法を解説!
ブロワーの電気代が気になる方は多いはずです。風量が同じでもメーカーによって消費電力は変わるので注意が必要です。
消費電力を抑えれば無駄な電気代を減らせます。この記事では浄化槽管理士歴10年以上の私が電気代の目安や消費電力の計算方法、節約のポイントを解説します。
電気代のムダを減らすヒントにしてください。
浄化槽ブロワーの役割|微生物に空気を送る大切な装置

ブロワーは汚水処理に欠かせない装置です。槽の中へ空気を送り込み微生物の働きで汚水をきれいにします。
ブロワーの役割は槽の中に空気を送って酸素を好む好気性微生物が汚れを分解するのを助けることです。空気が足りないと微生物の働きが弱まり処理能力が落ちます。
ブロワーがきちんと動いてこそ浄化槽の性能を保てます。
浄化槽ブロワーの電気代|月額・年額の目安と計算方法

ブロワーの電気代は見落としがちです。しかし1年分で見ると無視できない金額です。
ブロワーの電気代を次の3点から解説します。
- ブロワーの電気代の月額・年額目安
- 50Wブロワーで見る消費電力の計算方法
- 計算手順をステップごとに解説
浄化槽ブロワーの電気代の目安
家庭用ブロワーの消費電力は約30〜80Wです。ブロワーは24時間動き続けるため1kWhあたり31円で計算すると月に約670〜1,790円の電気代がかかります。
省エネ型ブロワーを選べば長い目で見て電気代を抑えられます。風量別の消費電力の目安は次のとおりです。
| ブロワー風量 | 消費電力目安 |
| 40ℓブロワー | 30〜35W |
| 60ℓブロワー | 33〜45W |
| 80ℓブロワー | 49〜72W |
50Wブロワーで見る消費電力の計算方法

電気料金の計算例を紹介します。電気の単価は1kWhあたり税込31円です。
この単価は「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」が示す目安単価をもとにしています。
» 引用元:全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問」(外部リンク)
消費電力の計算例(50Wブロワーの場合)
- 1日の消費電力:50W×24時間÷1000=1.2kWh
- 1日あたりの電気代:1.2kWh×31円=37.2円
- 月額電気代:37.2円×30日=1,116円
- 年間電気代:37.2円×365日=13,578円(または1,116円×12か月=13,392円)
計算手順をステップごとに解説
- 消費電力量の計算(1日あたり)
- 消費電力50Wのブロワーを24時間使うと1日の消費電力量は1.2kWhです。
- 1日あたりの電気代
- 1日の消費電力量1.2kWhに単価31円をかけると1日の電気代は37.2円です。
- 月額電気代の計算
- 1日37.2円×30日で月額の電気代は1,116円です。
- 年間電気代の計算
- 月額1,116円×12か月で年間13,392円です。37.2円×365日で計算すると年間13,578円です。
ブロワーの電気代を左右する3つの要因

ブロワーの電気代を左右する要因は次の3つです。
- 稼働時間と電気代の関係
- ブロワーの種類別に見る消費電力の違い
- そのほかに電気代へ影響する要素
稼働時間と電気代の関係
ブロワーは24時間動き続けるため1年分の電気代は大きくなります。とはいえ浄化槽の働きを保つには空気を送り続けることが基本です。節電のしすぎは処理能力を落とすので注意しましょう。
ブロワーの種類別に見る消費電力の違い
ブロワーにはダイヤフラム式・ピストン式・ロータリー式などがあります。家庭用ではダイヤフラム式が一般的です。
最新の省エネタイプは消費電力が少なく電気代の節約に役立ちます。種類ごとの消費電力を知って自分の浄化槽に合うブロワーを選びましょう。
ブロワー選びでは消費電力だけでなく性能や耐久性、音の大きさも確かめましょう。
そのほかに電気代へ影響する要素
電気の単価は地域や契約プランで変わります。ブロワーが古くなると効率が下がり消費電力が増えます。
メンテナンス不足やフィルターの詰まりも余分な電気を使う原因です。
浄化槽ブロワーの電気代を節約する3つの方法

電気代を節約する方法は次の3つです。
- 省エネブロワーを選ぶ
- 定期メンテナンスで消費電力を抑える
- 間欠タイマー運転で節電する
省エネブロワーを選ぶ
省エネ性能の高いブロワーを選べば長く使うほど電気代の差が大きくなります。購入時は必ず消費電力(W)を確かめましょう。
定期メンテナンスで消費電力を抑える

フィルターを掃除して汚れや詰まりを防げばブロワーは効率よく動きます。古くなった部品を早めに交換すれば消費電力を抑えられます。
間欠タイマー運転で節電する
タイマーでブロワーを止める時間をつくる「間欠運転」にすれば電気代を節約できます。
ただし止める時間を長くしすぎてはいけません。契約している管理会社に相談して必要最低限の時間に設定しましょう。
間欠運転が向いているのは一人暮らしや日中の留守が多い家庭など浄化槽を使う量が少ない場合です。家族が多い家庭や使う人が多い建物では悪臭や処理性能の低下につながるため向きません。
ブロワー買い替えで電気代を節約|選び方と買い替えの時期

買い替えで電気代を節約する方法と選び方のポイントは次の3つです。
- 省エネ・耐久性に優れたブロワーを選ぶ
- 買い替えのタイミングを見極める
- 浄化槽管理士おすすめのブロワー3選
省エネ・耐久性に優れたブロワーを選ぶ
古いブロワーを省エネ型に買い替えると電気代を減らせます。購入時は信頼できるメーカーかどうかと省エネ性能や機能を確かめましょう。
買い替えのタイミングを見極める
ブロワーの寿命は約5〜10年です。古くなると風量が落ちて消費電力も増えるため電気代が上がります。
故障しているブロワーや使い始めて10年以上たったブロワーは買い替えたほうが長い目で見て節約になります。
浄化槽管理士おすすめのブロワー3選
現場で毎日さまざまなブロワーを点検する中でおすすめの3機種を選びました。どれも性能が高く長持ちする機種です。
浄化槽管理士が選ぶおすすめブロワー3選は次のとおりです。
- フジクリーン EcoMacブロワー
- 日東工器 メドーブロワー
- 安永エアポンプ APブロワー
なかでも消費電力が少ないのはフジクリーンの「EcoMac」です。家庭でよく使う80L/minのモデルでも消費電力は49Wに抑えられています。
2口タイプの浄化槽なら同じフジクリーンの「UniMB」を選びましょう。
浄化槽ブロワーをお得に購入する3つの方法

ブロワーをお得に買う方法は次の3つです。
- オンラインショップで価格を比較する
- リサイクル品や中古品でコストを抑える
- セールやタイムセールを活用する
オンラインショップで価格を比較する
いくつかのオンラインショップで価格を比べると安く買えます。口コミや評価も参考にして信頼できるショップを選びましょう。
リサイクル品や中古品でコストを抑える
中古品やリサイクル品を選べば買うときの費用は抑えられます。ただしブロワーは消耗品です。
中古品はどれくらい使われたかわからず寿命が短いことがあります。
買うなら商品の状態や出品者の評価を必ず確かめましょう。長く安心して使うなら新品をおすすめします。
セールやタイムセールを活用する
季節の変わり目や年末年始にはセールが開かれることがあります。タイムセールやポイント還元も使ってお得に買いましょう。
浄化槽ブロワーを買う前の注意点|風量と長い目で見た費用

ブロワーを買う前の確認ポイントは次の2つです。
- 浄化槽の仕様に合う性能かを確かめる
- 長期的な電気代と維持費を考える
浄化槽の仕様に合う性能かを確かめる
ブロワー選びで大切なのは「風量」です。浄化槽の型式ごとに必要な風量は決まっているので確かめておきましょう。
風量が足りないと槽の中の微生物が酸素不足になり処理能力が落ちます。
風量が多すぎると空気を送りすぎる「過ばっ気」という状態になります。処理性能が下がり電気代もムダになるので注意しましょう。
浄化槽の型式と使い方に合った風量を選びましょう。あわせてサイズや設置場所に合うかも確かめておくと安心です。
長期的な電気代と維持費を考える
買うときの値段だけで選んではいけません。省エネ性能やメンテナンスのしやすさも見て選べば長い目で見た費用を抑えられます。
浄化槽ブロワーに関するよくある質問
ブロワーに関するよくある質問は次のとおりです。
- ブロワーはつけっぱなしで問題ない?
- ブロワーのメンテナンス頻度は?
- ブロワーから異音がするときの原因は?
ブロワーはつけっぱなしで問題ない?
基本はつけっぱなしで問題ありません。ブロワーは槽の中の微生物や配管へ空気を送り続けて汚水をきれいにしています。
使う量が少ない家庭なら夜間だけ間欠タイマーで止める使い方もできます。ただし止める時間や設定は契約している管理会社に相談してから決めましょう。
ブロワーのメンテナンス頻度は?
ブロワーのメンテナンスはおおよそ3か月に一度が目安です。保守点検では振動音や空気圧を確かめてフィルターの掃除や詰まりの解消も行います。
ブロワーから異音がするときの原因は?
よくある原因はケーブルや異物が本体に当たっていることです。故障の前ぶれの可能性もあります。
異音は眠りをさまたげ近所の迷惑にもなります。普段と違う音がしたら早めに契約している管理会社に点検を頼みましょう。
まとめ|浄化槽ブロワーの電気代を節約するポイント

浄化槽ブロワーの電気代は50Wの機種で月に約1,100円、年に約1万3,500円が目安です。
電気代を抑えるには消費電力の少ないブロワーを選ぶことが大切です。定期的なメンテナンスも節電につながります。
買い替えるときは風量・電気代・メンテナンスのしやすさを合わせて考えましょう。
浄化槽に合ったブロワーを選べば安定した運転とコスト削減を両立できます。






