ダイキXE型浄化槽の点検中に詰まりや異常が見つかって困ったことはありませんか?

対処法がすぐにわからずあわててしまう人も多いです。

この記事では浄化槽管理士歴10年以上の私が、ダイキXE型の特徴と点検のポイントを解説します。メンテナンスのコツからトラブルの対策・予防法までまとめて紹介します。

» XE型維持管理要領書(外部リンク)

ダイキXE型の処理方式|固液分離型流量調整付担体流動循環方式とは

ダイキXE型担体流動槽
ダイキXE型固液分離槽

XE型の処理方式は「固液分離型流量調整付担体流動循環方式」です。

名前は長いですが、3つのしくみを組み合わせています。

固形物と水を分ける「固液分離」・流す水の量を一定にする「流量調整」・微生物のすみかになる担体を水の中で動かす「担体流動」の3つです。

槽の中で固形物と水を分けたあと、微生物の力で汚水をきれいにします。

間欠定量移送装置がついているので、次の槽へ送る水の量を一定に保てます。

ダイキXE型のブロワー風量は5人槽で50L/分

風量と総容量

ダイキXE型(5人槽)のブロワー風量は50L/分です。

他社の合併処理浄化槽より風量が少ないので毎月の電気代が安くなり、CO2の排出も減らせます。

風量が下がる原因と対処法は次の動画で解説しています。

ダイキXE型の総容量

ダイキXE型の各槽の容量を表にまとめました。

項目単位XE-5XE-7XE-10
処理対象人員人5710
汚泥貯留槽m³1.0711.4682.005
ピークカット部m³0.0980.1240.171
担体流動槽m³0.3890.5690.761
沈殿槽m³0.1450.1960.275
消毒槽m³0.0210.0210.021
総容量m³1.6262.2543.062
ブロワー風量L/分506080

XE-5型の処理能力

XE-5型の処理能力を表にまとめました。

項目値
処理対象人員5人
日平均汚水量1.0m³/日
放流水BOD20mg/L以下
放流水SS20mg/L以下
放流水T-N20mg/L以下

ダイキXE型のメンテナンス|間欠定量移送装置と逆止弁がポイント

ダイキXE型のメンテナンスで押さえておきたいポイント

押さえておきたいポイントは次の4つです。

  • 間欠定量移送装置は配管を工夫すると引き上げやすい
  • 底の逆止弁を定期的に清掃する
  • 逆止弁の良い例と悪い例を動画で確認
  • ダイキXE型の清掃手順を動画で解説

間欠定量移送装置は配管を工夫すると引き上げやすい

間欠定量移送装置が引き上げにくい問題と対策

間欠定量移送装置は槽の中の水を次の槽へ一定の量ずつ送る装置です。

この装置を引き上げる作業には苦労します。

パイプの長さに余裕がないうえ、長く使ったパイプは引き上げるときに折れやすいからです。

あらかじめ配管を工夫しておくと、今後のメンテナンスが楽になります。

間欠定量移送装置が引き上げにくい問題と対策

パイプカッターでパイプを途中で切り、MCユニオンやブロワー用のゴムホースでつなぎ直しましょう。

パイプの取り外しや交換がかんたんになり、折れる心配も減ります。

間欠定量移送装置が引き上げにくい問題と対策

装置を取り外すときは配管をていねいに扱いましょう。割れたり折れたりしないように気をつけてください。

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底の逆止弁を定期的に清掃する

間欠定量移送装置の清掃方法

間欠定量移送装置の底にある逆止弁は、汚れると水を送る力が弱くなります。定期的に清掃しましょう。

手で外れない場合は配管をつかむ工具(パイプレンチやアンギラス)を使って取り外します。

間欠定量移送装置の清掃方法

赤丸で示した部分と逆止弁はブラシでていねいに汚れを落とします。

間欠定量移送装置の清掃方法

逆止弁清掃前。

間欠定量移送装置の清掃方法

逆止弁清掃後。

間欠定量移送装置の清掃方法

間欠定量移送装置清掃前。

間欠定量移送装置の清掃方法

間欠定量移送装置清掃後。

間欠定量移送装置の清掃方法

掃除が終わったら装置を元に戻し、きちんと動くか数回動かして確かめます。問題がなければ作業は終わりです。

間欠定量移送装置の清掃方法

逆止弁の良い例と悪い例を動画で確認

次の動画では逆止弁の良い例と悪い例を解説しています。

逆止弁を掃除しても水が流れない場合は、弁そのものが傷んでいるかもしれません。逆止弁は消耗品なので、古くなっていたら新しいものに交換しましょう。

ダイキXE型の清掃手順を動画で解説

次の動画ではダイキXE型の清掃手順を解説しています。

まとめ|間欠定量移送装置と逆止弁の手入れで性能を保つ

まとめ

ダイキXE型は「固液分離型流量調整付担体流動循環方式」を採用しています。

担体についた微生物が汚水の中の汚れを分解します。

ブロワー風量が少なく電気代やCO2を減らせる点や、間欠定量移送装置で安定して水を処理できる点が特徴です。

メンテナンスでは間欠定量移送装置を引き上げやすいように配管を工夫しておくと楽です。底にある逆止弁は定期的に掃除し古くなったら交換しましょう。

この性能を保って長く使うために定期的なメンテナンスをしっかり行いましょう。

» 浄化槽基礎知識

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いなかの浄化槽
いなかの浄化槽
浄化槽業界に10年以上携わる現役の浄化槽管理士です。 「浄化槽をもっと身近に、浄化槽の仕事が好きになる」をコンセプトに、現場で得た気づきや詰まりの解消法、ブロワーの修理方法などをYouTubeやSNSで発信しています。 浄化槽は下水道が整備されていない地域で活躍するインフラ設備です。微生物の働きで汚水をきれいにする仕組みのため、適切な維持管理が欠かせません。その維持管理は浄化槽管理士・清掃員・検査員、そして所有者の協力があって初めて成り立ちます。 浄化槽の役割や正しい使い方を、一人でも多くの方に知ってもらえるよう活動しています。