浄化槽やトイレの詰まりは、家庭でよく起こるトラブルです。

そのままにしておくと、いやなにおいがしたり、排水が逆流したりします。浄化槽が汚水をきれいにする力も落ちてしまいます。

この記事では、トイレ詰まりの原因と解消法、再発を防ぐ正しい使い方を解説します。主な原因は以下のとおりです。

  • 浄化槽が満水になり、排水が流れにくくなる
  • 配管の中に異物がつまっている
  • 古くなった配管のサビで、水が流れにくくなっている
  • 大雨で水の量が増えて、浄化槽があふれそうになっている
  • 木の根が配管の中に入りこんでいる
  • 排水口にからんだ髪の毛が水をせき止めている
  • 食べ残しや油が固まって、配管をふさいでいる
  • トイレットペーパーが配管につまっている

» 浄化槽基礎知識

トイレが詰まったとき、まず確かめること

トイレが詰まったとき、まず確かめること

トイレが詰まったときは、まず原因が浄化槽にあるかを確かめましょう。

浄化槽が原因なら、清掃業者に連絡して、バキュームカーで中をきれいにしてもらいます。

浄化槽以外が原因なら、詰まり解消の専門業者に依頼すると安全です。原因がわからないときや夜間の緊急時は、24時間対応の業者に連絡しましょう。

自力で解消できるケースもありますが、確実に対処したいなら専門業者への依頼がおすすめです。

自分で試せるトイレ詰まりの解消法

自分で試せるトイレ詰まりの解消法

専門業者への依頼は費用がかかります。初心者でも試しやすい対処法を3つ紹介します。

  • ラバーカップで排水の詰まりを解消する
  • マンホールを開けて浄化槽の状態を確認する
  • 汚水マス(点検マス)を開けて、排水の流れを確かめる

自分で直せる方法として一番手軽なのが、ラバーカップです。家に1つ用意しておくと、いざというときに役立ちます

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ラバーカップの正しい使い方

ラバーカップを使うときは、排水口にカップをぴったり当てて、ゆっくり押しこみ、勢いよく引き上げます

これをくり返すと、配管の中の詰まりが動いて流れるようになります。

汚水マスを開けて詰まりを確かめる方法

以下のYouTube動画では、フジクリーンCFⅡ型浄化槽の詰まり解消法を解説しています。

マンホールや汚水マスを開けるときは、汚水にさわらないようゴム手袋を必ずつけましょう。

マンホールを開けたら、水面がふだんより高くなっていないかを見ます。高くなっていれば浄化槽がいっぱいになっているので、清掃業者に連絡しましょう。

汚水マス(点検マスともいいます)は、浄化槽の近くにある点検用の小さなふたです。簡単に開けられます。

詰まりを見つけたら、ホースで水を流しこみながら、詰まったものを押し流す方法がよく効きます。

ワイヤーブラシを使う方法もありますが、扱いが難しく初心者にはおすすめできません。

汚水マスを開けて詰まりを確かめる方法

画像は汚水マスです。

汚水マスのふたは、すき間にマイナスドライバーを差しこんで、軽くひねると簡単に開きます。

正しいトイレの使い方で詰まりを防ぐ

正しいトイレの使い方で詰まりを防ぐ

浄化槽を使う家庭では、トイレに流すものに十分な注意が必要です。流してよいのは、トイレットペーパーと大便・小便だけです。

詳しくは以下の動画をご覧ください。

トイレットペーパーはシングルタイプがおすすめです。水に溶けやすいので、浄化槽にやさしいからです。

厚手のトイレットペーパーは溶けにくく、詰まりやすくなります。

» 浄化槽にやさしい商品はこちら

浄化槽に流してはいけない物

浄化槽を使っている場合、「トイレに流せる」と表示されている商品でも注意が必要です。詰まりやすいものは以下のとおりです。

  • トイレ用お掃除シート
  • ティッシュペーパー
  • 厚手のトイレットペーパー
  • ペット用シート
  • 生理用品
  • おむつ
  • タバコの吸い殻
  • 食べ物のカス
  • 油脂類

浄化槽は、水に溶けにくい物を分解できません。そのまま槽の中にたまっていくと、水面が上がってきます。すると、トイレやお風呂の水も流れにくくなります。

浄化槽に流してはいけない物
じょー太郎くん

トイレはゴミ箱ではありません。

浄化槽を清潔に保つ日常の管理方法

浄化槽を清潔に保つ日常の管理方法

浄化槽法という法律で、浄化槽の清掃は年に1回以上行うと決められています。使用頻度や設置環境によっては、3か月ごとや半年ごとの清掃が必要です。

清掃をさぼると、詰まりが起こりやすくなります。

トイレの水をこまめに流す習慣をつけると、詰まりの予防に役立ちます。

節水型のトイレは、一度に流す水の量が少ないです。そのため、トイレットペーパーをたくさん使ったときは、途中で一度水を流すようにしましょう。

キッチンの油を排水に流さない工夫

油を流すと水質が悪化し、浄化槽の機能が低下します。油は配管の中に残ると、大便などとくっついて固まります。それが水の流れをじゃまします。

油を多く使った料理の後は、キッチンペーパーや油固め剤で油の流出を防ぎましょう。

使い終わった油は、古いタオルやペーパータオルに吸わせて、住んでいる市や町のルールにしたがって捨ててください。

» 油についての詳細

まとめ:トイレ詰まりを防ぐために

まとめ:トイレ詰まりを防ぐために

トイレ詰まりの主な原因は、大量のトイレットペーパーやおもちゃなど、トイレに流してはいけない物を流すことです。

» 浄化槽基礎知識

トイレの詰まりを防ぐには、こまめに水を流す習慣が効果的です。軽い詰まりなら自分で直せますが、まちがった直し方をすると、かえってひどくなることもあります。

確実に解決したいなら、専門業者への依頼が安心です。業者からは原因やトイレのしくみも教えてもらえるので、同じことをくり返さずにすみます。

» トイレからゴボゴボ音がする!その原因と対処法とは?(外部リンク)

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いなかの浄化槽
いなかの浄化槽
浄化槽業界に10年以上携わる現役の浄化槽管理士です。 「浄化槽をもっと身近に、浄化槽の仕事が好きになる」をコンセプトに、現場で得た気づきや詰まりの解消法、ブロワーの修理方法などをYouTubeやSNSで発信しています。 浄化槽は下水道が整備されていない地域で活躍するインフラ設備です。微生物の働きで汚水をきれいにする仕組みのため、適切な維持管理が欠かせません。その維持管理は浄化槽管理士・清掃員・検査員、そして所有者の協力があって初めて成り立ちます。 浄化槽の役割や正しい使い方を、一人でも多くの方に知ってもらえるよう活動しています。