浄化槽の仕組みと4つのメリット|下水道への切り替え方についても解説!
浄化槽は家庭の水環境を守る設備です。下水道がない地域では浄化槽が生活排水をきれいにしています。
浄化槽は台所やお風呂やトイレの水を微生物の力できれいにします。この記事では浄化槽の仕組みとメリットをわかりやすく解説します。
以下の動画でも解説しています。
水洗トイレの排水はどこへ行くのか

水洗トイレの排水が向かう先は3つあります。
- 下水道
- コミュニティ・プラント(地域でまとめて汚水を処理する小さな施設)
- 浄化槽
家庭から出る汚水は浄化槽の中で微生物が分解します。そのあと消毒して側溝や川に流します。
下水道がない地域では、多くの家庭が敷地内に浄化槽を設置しています。
汚水を浄化する4つの段階
浄化槽の中では汚水が4つの段階を通ってきれいになります。
最初の「嫌気ろ床槽」ではろ材(汚れをこしとる材料)が水に浮いた汚れを取り除きます。次の「接触ばっ気槽」では空気を好む微生物が汚れのもとを分解します。
続く「沈殿槽」では残った汚れが底に沈みます。最後の「消毒槽」で塩素で消毒した水を側溝や川に流します。
この処理を支えているのが「ブロワー」です。ブロワーが空気を送ることで微生物が元気に働きます。
浄化槽の4つのメリット
浄化槽には主に4つのメリットがあります。
- 下水道料金を削減できる
- 災害で下水道が壊れても使い続けられる
- 短い工事期間で設置できる
- トラブルの原因を見つけて直しやすい
浄化槽なら受益者負担金(下水道を引くときに市町村へ払うお金)もかかりません。お金の負担を抑えられるのも大きなメリットです。
浄化槽の歴史
1960年ごろにはトイレの汚水だけを処理する「単独処理浄化槽」が広まりました。
その後に台所やお風呂の水も処理できる「合併処理浄化槽」が登場して主流になりました。
今は単独処理浄化槽を新しく設置できません。設置できるのは合併処理浄化槽だけです。
浄化槽から下水道に切り替えるには?

浄化槽は便利ですが定期的な点検や清掃が必要です。手間を減らしたい人は下水道への切り替えという選択もあります。以下の動画でも解説しています。
切り替えの手順と費用の目安
下水道へ切り替えるときは、まず住んでいる市町村に下水道が使えるか確かめます。
使える場合は「公共下水道使用開始届出書」を出します。工事は専門の業者にお願いします。
工事費は本管(道路の下を通る下水道の太い管)までの距離で変わります。近ければ約30万円、遠いと50〜100万円が目安です。
まとめ

浄化槽は水環境を守るために欠かせない設備です。微生物の働きで汚水をきれいな水に変えて川へ流します。
浄化槽には下水道料金を抑えられるなどのメリットがあります。きちんと点検や清掃をすれば長く安心して使えます。






