【クボタKZ型】浄化槽の構造と点検ポイント|詰まりやすい箇所と直し方
クボタKZ型浄化槽の点検で、どこを見ればよいか迷った経験はありませんか。
点検をさぼると、詰まりや故障が起きやすくなります。この記事では、クボタKZ型浄化槽の点検手順と、トラブル発生時の対処法を解説します。
この記事を読めば、点検すべきポイントと詰まりを解消する具体的な手順がわかります。
クボタKZ型浄化槽の特徴と処理方式

クボタKZ型は独自の「担体流動ろ過循環方式」を採用しています。汚水を槽の中でくり返しめぐらせて、時間をかけてきれいにする仕組みです。
コンパクトな設計も特長で、設置スペースが限られた住宅にも向いています。単独処理浄化槽からの入れ替え工事にも対応しやすいのがメリットです。

KZ型の特徴について、以下の項目を順に解説します。
- KZ型の放流水処理性能
- KZ型のフローシート
- 人槽別のブロワー風量(5・7・10人槽)
- 人槽別の槽容量(5・7・10人槽)
KZ型の放流水処理性能
KZ型の放流水の処理性能は、次のとおりです。
| 項目 | 基準値 |
| BOD | 20mg/L以下 |
| T-N | 20mg/L以下 |
KZ型のフローシート
KZ型の処理工程(フローシート)は、次のとおりです。
- 流入
- 好気ろ床槽
- 沈殿分離槽
- 嫌気ろ床槽
- 担体流動槽
- 移動床式ろ過槽
- 処理水槽
- 消毒槽
- 放流
人槽別のブロワー風量(5・7・10人槽)
KZ型の人槽ごとの必要風量は、次のとおりです。
- 5人槽:60L/分
- 7人槽:80L/分
- 10人槽:120L/分
KZ型には、人槽に合った風量のブロワーを設置する必要があります。風の量が足りないと微生物が元気に働けず、汚水がきれいになりません。
人槽別の槽容量(5・7・10人槽)
KZ型の人槽別の槽容量は、次のとおりです。
- 5人槽:1.406㎥
- 7人槽:1.955㎥
- 10人槽:3.219㎥
KZ型の水の流れと点検ポイント


ここからは、クボタKZ型のメンテナンスについて、以下の項目を順番に解説します。
- 嫌気ろ床槽のガス抜き
- 詰まりやすい箇所と原因
- 好気ろ床槽の詰まりを解消する方法
- 担体流動槽の詰まりを解消する方法
- 移動床式ろ過槽の詰まりを解消する方法
嫌気ろ床槽のガス抜きを忘れずに

嫌気ろ床槽(構造図では6番の槽)は詰まりやすいため、点検のときは必ずガス抜きをしてください。あわせて水の流れも見て、詰まっていないか確かめましょう。
詰まりやすい箇所と原因

KZ型浄化槽では好気ろ床槽(構造図では1番の槽)に特に注意が必要です。
ここは詰まりがいちばん起きやすい場所なので、点検のたびに中を見て、汚れていたら掃除しましょう。
次の写真は、好気ろ床槽で実際に詰まりが発生している様子です。

次の写真は、詰まりを解消したあとの好気ろ床槽の状態です。

好気ろ床槽に流れ込んだトイレットペーパーや食べカスが撹拌装置に絡みつくと、詰まりの原因となります。
水面にたまった浮きカス(スカム)が流入管をふさぐと、水が流れにくくなり、汚水が逆流します。
詰まりを放置すると撹拌が止まり、汚水がきれいにならない、においが出る、水位が上がる、といったトラブルが起きます。
詰まりが頻発するときは、浄化槽の清掃頻度を見直しましょう。
好気ろ床槽の詰まりを解消する方法

詰まりが頻繁に発生する場合は、現場で配管に少し手を加える(細工する)対策がおすすめです。
具体的な詰まり解消の手順は、次の動画で解説しています。
担体流動槽の詰まりを解消する方法
次の動画で、汚れの多い水がたくさん流れ込んだときに起きる詰まりの解消手順を実演しています。
移動床式ろ過槽の詰まりを解消する方法
移動床式ろ過槽の詰まりは、水道ホースをつないで水の勢いで押し流すと、管の中の汚れを洗い流せます。
短時間で作業でき、現場でも実践しやすい解消法です。
まとめ

クボタKZ型は好気ろ床槽が詰まりやすいので、点検のたびに確かめることが大切です。
嫌気ろ床槽のガス抜きも忘れずに行い、詰まりが続くときは清掃の回数を見直しましょう。
クボタKZ型浄化槽を安全に長く使い続けるためにも、計画的な維持管理を心がけましょう。






