「浄化槽から嫌なニオイがする」と悩む方は少なくありません。原因の多くはブロワーの故障です。

ブロワーが止まると水がきれいにならず悪臭が出ます。早めに直しましょう。

この記事では浄化槽管理士歴10年以上の私が、ブロワーの故障原因と必要な道具・修理の手順を解説します。自分でブロワーを直すときの参考にしてください。

» フジクリーンブロワー修理法はこちら

次の動画でもブロワー修理を解説しています。

AP型の修理法は次の動画で解説しています。

ブロワー故障の主な原因はダイヤフラムの劣化

ブロワーの故障でいちばん多いのはダイヤフラムの劣化です。修理できる故障とできない故障を表にまとめました。

故障の原因詳細
ダイヤフラムの劣化修理可能
ロッド(磁石)割れ修理可能
基板の故障修理不可
コイル(電線)の断線修理不可
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ダイヤフラム劣化の原因と対策

ダイヤフラム(ゴム弁)は使っているうちに少しずつ傷んでいきます。傷んだら交換が必要です。

ダイヤフラムが傷む主な原因は長年の使用です。フィルターの詰まりや配管の不具合があるとブロワーに負担がかかります。その分ダイヤフラムの傷みも早まります。

部品を長持ちさせるにはフィルターの掃除などの定期的な手入れが大切です。

新品と劣化品を写真で比較

新品と劣化品を写真で比較

上の写真が新品のダイヤフラムです。下の写真は破損したものです。

新品と劣化品を写真で比較

劣化したダイヤフラムには汚れや破れがあります。ダイヤフラムを交換するときは必ず上下セットで交換してください。

» ダイヤフラムの交換を推奨する理由

修理後に再び故障した場合は寿命と考えて新品へ交換してください。最新モデルは電気代が安いので長い目で見るとお得です。

» おすすめのブロワーはこちら

ブロワー修理に必要な道具4点

ブロワー修理に必要な道具4点

ブロワー修理に必要な道具は次の4つです。

  • ダイヤフラム(チャンバーブロック)
  • プラスドライバー
  • マイナスドライバー
  • ナットドライバー
ブロワー修理に必要な道具4点

あると便利な道具は次の3つです。

  • ペンチ
  • アンギラス
  • 清掃ブラシ
ブロワー修理に必要な道具4点

ブロワー修理の7ステップ

ブロワーの修理手順は次の7ステップです。

  1. 本体カバーを外す
  2. 防音フィルターを掃除する
  3. ダイヤフラムを外す
  4. ナットドライバーで分解する
  5. ロッド(磁石)を点検・交換する
  6. 新しいダイヤフラムを取り付ける
  7. 保護スイッチを調整する

手順1:本体カバーを外す

手順1:本体カバーを外す

修理前に電源を切ってアース線を外します。次にブロワーを逆さにしてプラスドライバーで4本のネジを外してください。

手順1:本体カバーを外す

カバーが外れにくい場合は吹き出し口にマイナスドライバーを差し込みます。てこのように持ち上げて外してください。

手順2:防音フィルターを掃除する

手順2:防音フィルターを掃除する

カバーを外すと防音フィルターが見えます。フィルターにはホコリがたまるので定期的に掃除しましょう。

ブラシでホコリをやさしく取り除いてください。くわしくは次の動画をご覧ください。

手順3:ダイヤフラムを外す

手順3:ダイヤフラムを外す

プラスドライバーで4本のネジを外します。

ここで外した部品のうちゴム管以外は新しいダイヤフラムのセットと交換します。左側にあるゴム管の固定具も同時に取り外しましょう。

ゴム管が外れにくい場合はペンチやアンギラス(プライヤー)でやさしく回しながら取り外してください。

手順4:ナットドライバーで分解する

手順4:ナットドライバーで分解する

写真の矢印部分にはナットが付いています。ナットドライバーを使って取り外してください。

手順5:磁石のロッドを点検・交換する

手順5:磁石のロッドを点検・交換する
手順5:磁石のロッドを点検・交換する

上の写真ではヒビや欠けのあるロッドが見えます。ロッドは空気を送り出すために左右に動く部品です。

ヒビや欠け、すり減りがあればロッドを交換してください。

手順6:新しいダイヤフラムを取り付ける

手順6:新しいダイヤフラムを取り付ける
手順6:新しいダイヤフラムを取り付ける

取り付け後のダイヤフラムです。

手順6:新しいダイヤフラムを取り付ける

写真は反対側のダイヤフラムですが交換手順は同じです。作業のときは止め具を正しい位置にしっかり取り付けてください。

手順7:保護スイッチを調整する

手順7:保護スイッチを調整する

保護スイッチはダイヤフラムが壊れたときに電気を止める部品です。ブロワーが熱くなりすぎるのを防ぎます。

フィルターを取り付けたら保護スイッチの矢印が正しい位置にあるか確かめてください。

次にコンセントにつないでブロワーが正常に動くか確かめます。

手順7:保護スイッチを調整する

矢印がずれているとブロワーは動きません。

ブロワーが動かない場合は保護スイッチがオフになっている可能性が高いです。

ブロワーの振動音を抑える対策

ブロワーの振動音に悩む方は多いです。新品を買う前に次の方法を試してみましょう。

本体とカバーにコーキングを塗る

本体とカバーにコーキングを塗る

写真のようにブロワー本体のまわりにすき間をふさぐゴム状のコーキング材を塗ると振動音が小さくなります。

塗り方は雑でも問題ありません。

コーキングの塗り方は次の動画で解説しています。

コーキングは他の機種にも使えます。

まとめ|ダイヤフラムを交換すればブロワーは直せる

まとめ

ブロワーは消耗品なので長く使うと故障します。主な原因はダイヤフラムの劣化です。

簡単な修理で直る場合もあるのでまずは状態を確かめましょう。修理が難しいときや手間をかけたくないときは新品に交換しましょう。

振動音が気になるときはコーキングを試してみてください。

値段や性能で選んだおすすめブロワーは次の記事で紹介しています。

» おすすめのブロワー3選

ABOUT ME
いなかの浄化槽
いなかの浄化槽
浄化槽業界に10年以上携わる現役の浄化槽管理士です。 「浄化槽をもっと身近に、浄化槽の仕事が好きになる」をコンセプトに、現場で得た気づきや詰まりの解消法、ブロワーの修理方法などをYouTubeやSNSで発信しています。 浄化槽は下水道が整備されていない地域で活躍するインフラ設備です。微生物の働きで汚水をきれいにする仕組みのため、適切な維持管理が欠かせません。その維持管理は浄化槽管理士・清掃員・検査員、そして所有者の協力があって初めて成り立ちます。 浄化槽の役割や正しい使い方を、一人でも多くの方に知ってもらえるよう活動しています。